イベント開催報告
2021年 昆虫観察&採集会・標本教室・昆虫飼育教室
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初級標本教室 at エキラボ
12月26日(日)、西日暮里駅エキラボniriにて初級標本教室を開催しました。8組(親子で16名)が参加。
年内最後の標本教室でしたが、今回も募集開始の翌日には定員に達してしまいました。
一番乗りの家族は開始時間の30分も前に到着しました。(スタッフあたふた)
標本作成の基本の話を聞いた後、さっそく一頭目は全員同じダールマンツヤクワガタに挑戦です。
今回の参加者はほとんどが年長さんと小1。クワガタの固い鞘翅に昆虫針を刺すのはさすがに困難です。
ここはパパとママの出番。でもはじめての経験だと大人でも簡単ではありません。
クワガタは頭が下がっているとカッコ悪いので、アゴの下にスペーサーを挟むことも大事。
アゴの開き方はそれぞれの好みで調整。足と触覚もパール針でとめていきます。
スタッフ勢のサポートも受けながら、パパママたちも懸命に手伝って全員完成させました。
休憩をはさんで、二頭目はそれぞれが選んだ虫を使って作成をしていきますが、同じ甲虫なのでやり方は同じ。
一頭目でやった手順を思い出しながら、あるいはさっき書いたメモを読み返しながら、復習していきました。
今回は小さい子が多かったので、保護者の出番が多い(保護者が一生懸命作成していた)ようでしたが、
自分で作れなかった子はお家でパパやママに教えてもらいながら復習してくださいね。(こ)
初級標本教室
12月5日(日)、ファーブル昆虫館にて初級標本教室を開催。11組の親子に参加していただきました。(スタッフは3名)
小3小4の4人は甲虫とチョウの標本づくり、小1と年長の7人は2種の外国産甲虫を標本にすることを勉強しました。
前半は全員が、インドネシア産の大型クワガタの標本づくりです。
固い体に標本針を垂直にまっすぐ刺すのは、親子でやらないと難しい。なんども挑戦してなんとかクリア!
触角や脚は左右対称に揃えるのが子どもたちには大変、作業も針を使いますが、つい指でやってしまいます。
針での作業を身につけるべくスタッフから指導がでます。
休憩をはさんで後半、甲虫組は復習でもう一匹の標本に挑戦、チョウ組は工程ごとに説明を聞きながら標本をつくります。
こちらは、甲虫よりも作業も細かく羽も破れやすく神経を使います。
甲虫組は、予定の3時半に終わりましたが、チョウ組は4時近くまでがんばりました。(な)
初級標本教室 at エキラボ
11月21日(日)、西日暮里駅エキラボniriにて初級標本教室を開催しました。9組(親子で18名)が参加。
いつものように、外国産の大型のクワガタムシやカブトムシ2匹を、標本に成形します。
1匹目は、全員同じ種類のクワガタで、準備のしかたを聞いてから、1工程ずつ説明にしたがって作業をします。
作業は、スタッフがテーブルを回って確認しつつ、やり方のテクニックを教えていきます。
保護者の方たちは、その説明のメモを取ったり、作業の補助をしたり、質問したりと忙しそうです。
2匹目は、1回目の復習です。うまく要領をつかんだ子はサクサクと進みますが、スタッフの補助が忙しくなる子もいます。
子どもたちの、こういう細かな作業、バランスのとり方などの力の差は、1学年で大きなものがあります。
子どもたちの成長速度というのはこんなに速いものだと、いつも感心します。
終了後は、それぞれファーブル昆虫館の見学に行きました。(な)
初級標本教室
11月14日(日)、ファーブル昆虫館にて初級標本教室を開催しました。
参加者は年長から小2までが8名、小3小4が4名の計8名。スタッフは3名でした。
最近だんだん年齢が下がっているようです。
最初に奥本館長の挨拶があり、標本の意義などの話の後いよいよ標本作りです。まずはクワガタに挑戦。
まず虫ピンを刺すのだがこれがなかなか難しい。真っ直ぐ刺さらず斜めになってしまう。
スタッフから直し方を聞きなんとか直す。次に脚を整えていく。
なかなか左右対称にならず、悪戦苦闘。それでもなんとか完成させ一匹目終了。
小休止の後、二匹目に取り掛かる。
お父さん、お母さんに任せる子もいたが、ほとんど自分でなんとかしたようだ。
作り方を忘れないうちに自宅で練習してくださいね。(お)
カブクワ飼育教室
11月7日(日)、今年3回目のカブクワ飼育教室ヘラクレスオオカブト編を開催しました。
参加者は12名(+保護者)、スタッフは5名でした。
ヘラクレス編は人気で3月に続いて今年2回目、講師はいつも通り、カブクワ飼育マスターの佐藤さんにお願いしました。
昨年10~11月産卵の3齢幼虫と、今年8~9月産卵でガラス瓶に1つずつ管理された1~2齢幼虫を教材として用意。
はじめに映像とパワーポイントを使って、産卵セットから卵~幼虫(1~3齢)~前蛹~蛹~成虫と羽化して出てくるまで、順を追って成長過程のくわしい説明がありました。
親子で中位の飼育ケースにカブトマットを詰め込む作業を実践してもらい、押し込む圧力などを体験してもらいました。
そして大きなプラ船の中に、幼虫の入ったコンテナボックスを開けると、大きな12頭の3齢幼虫がゴロゴロと出てきて、参加者から「うおー!」と歓声が上がりました。
幼虫を選ぶ順番を決めるジャンケンに子供たちは緊張し真剣な様子。
勝った子から大きな幼虫を選んでいましたが、雄雌の区別は事前通告なし。さて戦利品に満足できたかな?
質問コーナーではマット替えのタイミングや飼育中の適温や乾燥の注意方法など、活発な質疑があり、保護者の方も真剣にメモを取っていました。
その後休憩をはさみ、ガラス瓶の中にいる1~2齢幼虫を1頭ずつ渡しました。
子供たちはうれしさと期待で一杯の表情でしたが、対照的に保護者の方は今後2年以上続く飼育生活を考え少し不安そうな様子にも見受けられました。(冠)
初級標本教室 at エキラボ
10月24日、西日暮里駅 エキラボniriにおいて「初級標本教室」を開催。参加者は小学生9人とその保護者9人、スタッフは4人でした。
引き続きコロナ対策で募集人数を絞っての開催といたしました。段階的に定員を増やしていきたいと考えています。
1頭目は共通課題の中型クワガタ、2頭目は先着順に選んでいただいた自由課題(オオカブト、クワガタ、タマムシ、カミキリムシ等の外国産甲虫)に取り組んでもらいました。
講師の説明の後、親子で楽しく作業開始です。
夢中になってしまうお父さんに、手持ち無沙汰になりがちな子供も見受けましたので、できるだけ子供に作業をさせるようにお願いしました。
標本教室では基本的な手順、注意するポイントをお教えしますが、練習が上達の近道です。
たくさん標本を作ってください。(R)
初級標本教室
10月10日(日)、ファーブル昆虫館にて初級標本教室を開催しました。
募集開始の翌日には定員に達してしまいましたが、参加していただいたのは8名の子供たちとその保護者。
年長さんから2年生までの6名は2種の甲虫の標本を、3年生の2名は甲虫と蝶の標本作りに挑戦しました。
初めは甲虫標本に全員で取り組みました。
苦労したのは、外国産甲虫の固まったアゴや足や触覚の準備体操、硬い体に昆虫針をまっすぐに刺すこと、あとは左右の形の
バランスなど。保護者の方々といっしょになってがんばりました。
はじめの説明から、最後のラベル作りまで、あっという間にすぎました。
気がついたら1時間以上過ぎていました。みんなずっと座ったままがんばりました。(すごい!)
休憩をはさんで後半。甲虫組と蝶組に分かれての進行です。
甲虫組は自分で選んだカブトかクワガタ(インドネシア産)で復習です。
蝶組は展翅板をつかって、その準備からチョウの展翅まで、鱗粉が取れないよう慎重な作業の連続です。
どちらの組も、スタッフに指導や点検をしてもらいながら作業をしました。
保護者の方も要点をメモしたり作業の補助をしたり、熱心に参加していたただきました。
これからたくさん練習して、ひとりでできるようにがんばってください。(な)
秋のバッタ採集会
10月3日(日)、前々日に通過した台風の影響もなく、登戸にてバッタ採集会が開催された。
参加者は10組(子供13名、大人14名)、スタッフ5名。
朝10時には参加者全員が集合し簡単な説明の後河川敷へと出発した。
採集場所に着いてから注意事項の説明があり、その後各自別れて採集開始となった。
バッタ類はトノサマバッタ、クルマバッタ、クビキリギス、ショウリョウバッタ、ショウリョウバッタモドキなどが観察された。
カマキリはオオカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリが観察されたが数は少ないようだった。
蝶類は少なく、ツマグロヒョウモン、キタキチョウ、モンキチョウなどが見られた。
前日の雨の為、足場の悪いところもあったが採集には問題なかったようだ。
今回参加してくれた人達は、家族が皆虫好きという方が多く、採集が終了してもスタッフに色々なことを質問する人が多かった。
また皆、家で色々な虫を飼育しているようだ。頑張って持ち帰った虫を長生きさせてくださいね。(お)
初級標本教室 at エキラボ
9月26日(日)、西日暮里駅エキラボniriにて初級標本教室を開催しました。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当会のイベントも約2か月ぶりとなりました。
久しぶりの開催にも関わらず、募集開始後あっという間に満席となり、ビックリするやら嬉しいやら!
開催を心待ちにしていてくださった皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです。
参加してくれたのは、小学1~4年生を中心に8名でしたが大人の方も大歓迎です。
この日は小学校の先生も参加してくださいました。
いつものように、標本ってなんだろう、教室はそんなお話しからはじまりました。
おもしろいことに、教室の雰囲気は参加者の皆さんによって毎回違います。
今回の教室は、じっくり慎重に取り組まれる方が多かった印象です。
その分時間はかかりましたが、納得のいくものができたのではないでしょうか。
小学校の先生が挑戦したのは、お子さん達が喜びそうな、大きなコーカサスオオカブトでした。
お子さん達の反応はいかがでしたか?
基本の手順を覚えれば、大概の甲虫の標本は作れます。機会があったら、是非また復習してみてくださいね。(さ)
カブクワ飼育教室
8月8日、台風が接近する中、ファーブル昆虫館にてノコギリクワガタ飼育教室を開催。
参加者は19名(男子9、女子1、保護者9名)でした。(スタッフ4名)
講師は、クワガタ飼育の第一人者の佐藤講師。今回も熱くクワガタ愛を語ってくださいました。
まずは、講師から「カブトムシやクワガタがどんな所で見つけられるか?」との問いに子供たちは「クヌギ~!!」と知識を披露してくれます。
しかし、クヌギに限定されず、ヤナギなど樹液の出ている樹をみつけることが大事だとのこと。
それから飼育方法についての説明。ノコギリクワガタ系とヒラタクワガタ系では産卵セットの方法が異なります。
マットに産むか産卵木に産むのかの違いです。違う種類のクワガタを飼うときは飼い方をよく調べてね。
実際に楽しい作業に入ります。マットに霧吹きしながら飼育容器の底に固く詰めて、その上に産卵木を置きます。
さらにその産卵木を埋めるようにマットを追加していき、ギュウギュウ固めます。大人の力を借りながら頑張ります。
飼育セットが完成したところで、メス2頭、オス1頭が配られました。
中にはクワガタに触れない子もいましたが、自分で飼育することで愛着がわき、触れるようになってくれるといいなと思いました。
作業が終わったところで、おまけをめぐってのジャンケンタイム。1番に勝った子はニジイロクワガタをもらいました。
そのほかの子は希望に応じて、ノコギリクワガタの幼虫か成虫をもらいました。
最後に昆虫飼育を通して、身の回りの自然環境、さらには地球規模での環境破壊について考えていける人物になってほしいとの佐藤講師の願いを聞いて終了となりました。(れ)
夏休み初級標本教室
8月7日(土)、夏休み標本教室の第一弾を昆虫館のワークスペースで開催しました。
午前の部の参加者は9家族10名、保護者10名。スタッフは4名。
昆虫の標本についての基本的な説明を聞いたあと、さっそく実習の開始です。
一頭目は全員で同じクワガタ(インドネシア産のヒラタクワガタ)の標本を作ります。
みんな昆虫針を使うのも初めてのようでしたが、さすが虫キッズたち、小さな子もまったく臆することなく針を使います。
しかもみんな上手。先生たちの指示に従い、触角から爪の先まで整えて立派な標本ができました。
休憩をはさんで、それぞれ自分で選んだ二頭目の甲虫にとりかかります。
パリーフタマタクワガタ、コーカサスオオカブト、ヒメカブトなど、さらに大きな虫を選んだ子が多数。
やり方は一頭目と同じですが、二投目はより早く、よりこだわって展脚できました。
当日は台風の影響で一時土砂降りになることも。
大事な標本をぬらさないように、教室終了後みな館内の見学をして帰りました。
***
午後の部は参加者8組8名+保護者とスタッフ5名で開催。ダブルヘッダーです。
奥本先生の「標本を作るにはセンスも必要、芸術作品であり、かつ学術データでもある標本を作ってください」という挨拶でスタート。
と思いきや、キアゲハに産卵させる特別実演があり、それから標本についての説明を聞いて実習を開始しました。
午前の部と同じく、一頭目は外国産のヒラタクワガタが題材です。
標本作成の経験者と高学年の子が多かったので、失敗はしながらもどんどん作業が進みます。
休憩もそこそこに、後半は甲虫組とチョウ組に分かれて二頭目にとりかかりました。
甲虫組は自分で選んだ外国産カブトムシに挑戦。チョウ組は国産のマダラチョウの仲間が題材です。
それぞれ真剣に虫をよく見ながら、針やテープを使って展脚・展翅をしていきました。
チョウ組はちょっと時間がかかりましたが、それぞれ自分の作品ができました。
経験者が多かったので、チョウ組は残業して特別にもう一頭追加で作成。
今度はアゲハなので、鱗粉がとれやすく、翅も少し柔らかいので苦労したようです。
授業が終わったあと、さっきのキアゲハを入れた袋を覗いてみたら、ちゃんと産卵してくれていました。
夏休み中に自分で採集した虫たちでも標本作成をして、センスを磨いてください!(こ)
夏の昆虫観察・採集会(千葉)
今回の採集会は千葉県印西市にて行われました。天気は快晴、気温は34度と猛暑でした。
参加者は12組(子供13名、大人17名)でした。スタッフは4名。
集合場所から目的地までの道のりは10分あまり、セミがたくさん鳴き、大きなバッタも飛び跳ねています。
「いちいちセミやバッタに気を取られていると、目的地にたどり着かないので無視してください」との指示を守り、捕まえたいのをぐっと我慢。おかげで順調に目的地にたどり着きました。
今回のメインターゲットはカブトムシ・クワガタです。
「自分で捕まえたことがないから、今日は自分で捕まえたいんだ!」という本日の抱負を語ってくれる子もいました。
樹液の出ている樹も多く、「見つけた!」という嬉しそうな声が次々に聞こえてきます。
スタッフに付いていけば、何かいい虫に出会えると後ろをくっついてくる子もいて、それもまた可愛かったです。
他には、タマムシを採集している子も数名いました。このタマムシは頭が青みがかっていて綺麗な色をしていました。
ルリタテハ、モンキアゲハ、カラスアゲハも見かけました。ハグロトンボ、イトトンボ、シオカラトンボ、コシアキトンボも多かったです。
オニヤンマも上空を飛んでいました。
昼食後は、お決まりのスタッフ採集品をめぐってのジャンケン大会。
今回は、自力で採集できている子が多かったのと、複数採った子が譲ってくれて、カブトムシは余るほどでした。
おみやげのノコギリクワガタも、欲しいという子全員に行き渡りました。
希望者は昼食後に裏の田んぼ道を散策。田んぼを見たことがないという子もいました。
田んぼとその奥に雑木林の広がる里山風景をみて「外国みたい」と言っている子もいました。
炎天下の農道歩きはきつかったですが、小さいゲンゴロウ類を観察することもできました。
ヘトヘトになった頃にギンヤンマが姿を現すとテンションアップ!しばしヤンマ対戦タイム。
その間、親たちは木陰で一休み(笑)
ギンヤンマは飛ぶのが速く、捕まえるのが難しいトンボ。子供たちがギンヤンマを捕まえることはできませんでしたが、農道歩きは良い体験になったようです。
途中、野菜の無人直売所もあり、それを初めて見るという子もいました。
そういう初めて捕まえた、初めて見たという「初めての体験話」を聞くと、お手伝いできて良かったなと思いました。(れ)
初級標本教室 at エキラボ
7月25日(日)エキラボでの標本教室です。今回もスタッフとお客様の人数を制限しての開催となりました。
参加者は年長さんから小学3年生まで7家族8名、保護者8名でした。(スタッフも最少化して3名のみ)
一頭目はやや小型のクワガタ。針を刺すのは楽に出来たようですが、まっすぐに刺すことはなかなか大変だったようです。
でも、みんな初めてだし、せっかくの実習なので何度失敗しても、やり直して体で覚えていきます。
親もなるべく手を出さずに子供たちにやらせてみるという姿勢の方が多かったですが、一生懸命頑張って手伝っているパパもいました。
皆さん熱中していたのか、ほとんど休憩をとることもなく、自分で選んだ二頭目の作業に突入。
大きめの甲虫が多く、特に大きなカブトを選んだ子は針を刺すのに苦労し、スタッフの手助けが必要でした。
予定の時間を少しオーバーしましたが、皆さん二頭の標本を完成させました。
標本教室のあと、ファーブル館に来てスタッフに熱心に質問する参加者もいました。
翅を広げた標本やジオラマにも興味津々の参加者もいて、いろいろトライして欲しいですね。(ま)
穴山 一泊採集会(2)
7月24日(土)~25日(日)、今年2回目の一泊採集会を開催しました。
参加してくれたのは、小1から小3までの4名と中学生1名、そしてその保護者の皆さまの合計10名。スタッフは4名。
宿に到着後、支度をして早速ポイントに向かいましたが、着いた途端に遠くから雷鳴が!?冷たい風もだんだん強さを増し、これはマズイと早めの撤収も覚悟。
森に入るのは初めてという不安そうなお母さまもいらっしゃる一方、ナナフシや樹液に来ていたカブトムシやカナブンの登場に、お子さん達のテンションは急上昇!
用意したバナナトラップを仕掛けながら、足取りも軽く森の奥へ進みます。運よく雷雲は逸れてくれたようで、いつの間にか風も止んでいました。
と、そこへひらひらと大型の蝶が一行の目の前に現れ、「オオムラサキッ!」の声。参加者のお父さまが見事ネットインすると、これはピカピカのメスのでした。
夕食後に別のポイントへ。そこではセミの羽化に出会えました。薄緑色の透き通るような美しさに見惚れながら、しばし息を潜めての撮影会となりました。
始めのポイントに戻ると、仕掛けたトラップや樹液ではカブトムシやクワガタ類の他、アカアシオオアオカミキリ、オオゲジ、数は少なめでしたがキシタバ、中にはヘビトンボを見つけたお子さんもいました。
初めはカナブンに触るのも恐々だったお子さんも、この頃にはどんな虫もへっちゃらに。頼もしい姿にお母さまも目を細めておられました。実際に触れることで、図鑑では伝わらない命の力強さを体感することができますね。
つい大物ばかりに目が行く中、二人のお父さま方が木の表面に10数ミリの毛玉のようなものが付いているのを見つけました。どうやらアカスジシロコケガという蛾の繭だったようです。筆者も初めて見ました。あの暗がりでよく見つけられたと、流石の観察眼に脱帽です。
雲に見え隠れする満月を恨めしく眺めながら、設置したライトトラップに移動しました。ここでは数種類のセミや小さな甲虫、綺麗な模様をしたシャクガの仲間などが観察できました。カブトムシも飛来したようです。
翌朝、仕掛けたトラップを回収しがてら朝の森の観察をしました。お子さん達はすっかり打ち解けた様子で、自分が捕まえた虫を年下のお友達にあげているお子さんもいました。
夜更かしのカブトムシ数匹を拾いながら、見上げた樹上で、テリトリーを張っているオオムラサキを発見!みんなが見守る中、スタッフの5メートルの長竿の網の中へ!
今度はオスのオオムラサキでした。輝くような翅の紫色を間近で観察することができました。
今回、間違いなく100本以上の木を蹴って虫探しをしてくれた中学生のお兄ちゃん、大活躍でした、ありがとう!
今回も感染予防対策として5組限定の、ちょっぴり寂しいけれど贅沢な旅となりました。
ご参加の皆さま、ご協力をありがとうございました。イベントの終わりに「また来てね~」とばかりに、数匹のタマムシが宿の庭先に飛来!
わくわくのシーズンはまだまだ続きます♪(さ)
オオムラサキ採集会(2) at 穴山
7月4日に開催予定でしたが雨天で中止となったため、7月18日、一泊採集会の解散後に開催となりました。
参加者は10組(子供11名、大人12名)、スタッフは6名。
朝スルーした樹液の出ている木をチェックするとカブトムシ、ノコギリクワガタ、カナブンが集まっています。
全員観察、写真を撮ったところで、いったん道に出でジャンケン。勝った順にほしい昆虫を一頭ずつ採集します。
負けて泣き出す子もいましたが、こればかりは仕方ありません。母親になだめてもらいます。
昼間のクワガタ採集は木を蹴とばし、落ちてきた個体を採集するのですが、朝ほとんどの木を蹴飛ばしてしまっているので、なかなか落ちて来ません。
それでも頑張ったお父さんがノコギリクワガタを落とし、子供のヒーローになれました。
オオムラサキやタマムシが飛んでいますが、高くて採れません。スタッフも7.2メートル竿や9メートル竿で頑張りますが届きません。
採集できたのはカナブン、アオカナブン、クロカナブン、ナナフシ、カマキリ、エゾゼミなど。
昼食後、お土産のノコギリクワガタを配ります。幸い、欲しがった子と配る数が同じで、ジャンケンすることもなく行きわたりました。(う)
穴山 一泊採集会(1)
去年は中止になりましたが、今年は宿(能見荘)のご好意により開催できました。
ただし、参加者は5組(10名)のみ(親子2人で個室)、スタッフは4名。
7月17日(土)の前日に梅雨明けして絶好の晴天。14時半に集合した穴山駅にもオオムラサキが出迎えてくれました。
宿での自己紹介で目標を聞くと、オオクワガタ、ミヤマクワガタ、ヒラタクワガタというここではなかなか採れない種ばかりでスタッフを慌てさせます。
車で採集地へ向かい下見とトラップを仕掛けます。途中オオムラサキの採集者とすれ違いました。天気が良いので他の採集者も来ているようです。
トラップはバナナに泡盛、リンゴジュース、カルピス、お酢を加えたものをあらかじめ小分けおきました。それをストッキングに入れて木に巻き付けます。
採集地では樹液の出ている木もチェックします。カナブンは多数いましたが、クワガタ・カブトムシが見られません。
午後だからしょうがないか。オオムラサキもはるか上空を旋回していますが、降りてきてくれません。
宿に戻り、温泉と夕食。夜の採集はまずお墓を通過していく恐ろしいコースから。
夜の雑木林で昆虫を探すには、懐中電灯で一本一本木を下から上へ照らします。反対側も丁寧に探します。
ここではノコギリクワガタが複数採集でき、一同満足。帰り道でほかのグループとすれ違ったので、少し遅かったら成果ゼロだったかも。
続いてトラップを仕掛けたポイントに移動。セミの羽化途中とカマキリに食われている個体が同時に見られ、自然界の厳しさを教えられます。
下見した時とは全く違う、真っ暗な道を草をかき分けながら歩き、トラップを見回ります。昼間チェックしておいた樹液にはカブトムシやノコギリクワガタ、コクワガタが集まっています。
最初は取り合いですが、次第に「カブトムシはもういいや」となりました。
ライトトラップは水銀灯×1と30Wの誘蛾灯×2。セミやアキアカネなど昼の虫が多いのは近くで寝ていたものが起こされたから。
アカアシオオアオカミキリ、ヘビトンボやカマキリモドキといった昼にはあまり見られない虫も集まりましたが、なぜか蛾はあまり来ませんでした。
翌朝は6時半に集合してトラップの確認に向かいました。(この日は日帰り採集会があるので回収はせず見回るだけ。)
昨夜参加できなかった子もトラップに来ていたカブトムシを捕まえられました。
朝食後解散ですが、そのままオオムラサキ採集会に参加する親子もいました。 (う)
オオムラサキ採集会(1) at 穴山
7月11日(日)、少し天気が心配されましたが、今年はじめての穴山での採集会を開催しました。
(4日に開催予定でしたが雨で中止)
募集人数は少なくし、参加者は10組(子供10名、大人13名)、アテンドスタッフも最少限の5名としました。
午前10時の集合時点でもう陽射しが強く、熱中症予防のために全員で水分補給してから採集場所へと出発。
採集場所へ近づくと、周辺の風景の異変に気が付くスタッフ。
まずは採集場所手前の池が浚渫工事中。でもこれは埋め立てではなく、修復作業らしくてほっと胸をなでおろす。
しかし、森の入口から見える光景は激変していました。 一面に広がっていた果樹園がまったくなくなっていたのです。
落下したプラムなどに誘われてくる虫たちも少なくなかったはず・・・今後が心配です。
スタート地点でもう一度注意事項を確認し、散開して各自採集開始。
しかし、樹液の出ている木が少なく、いつもより虫が少ない印象でした。
オオムラサキもまだ出始めのようで、飛んでいる姿はいくつか観察するも、なかなか降りて来てくれません。
それでも樹液の出ている木にはカナブンやヨツボシケシキスイなどの常連さんたちが集まっています。
ところが主役ともいえるクワガタやカブトが見当たりません。
スタッフたちが一生懸命にクヌギを蹴っ飛ばしますが、落ちてくるのはほんのわずかでした。
お昼の集合時間になって、みんなで収穫の報告をしあい、お弁当を広げました。
たくさん採ったスジクワガタを披露して、欲しいという年下の子たちに分けてあげる常連の男の子も。
最後にスタッフが採った(貴重な?)クワガタやカブトムシを希望者に分配して解散となりました。
解散後もほとんどの家族は居残って採集続行。
林の中ではホソミイトトンボやオオヨツスジハナカミキリがいました。
午前中には採れなかった、お目当てのタマムシやルリボシカミキリなど、美麗な昆虫もいくつか採れました。
結局、お天気は問題なく(東京周辺は雷雨や雹が降ったようですが)、収獲は少なかったものの無事終了。
本日のお見送り担当は、オニヤンマ?でした。(こ)
初級標本教室 at エキラボ
6月27日(日)、エキラボにて初級標本教室が行われた。参加者は小学生7人と中学生1人の計8名でした。
スタッフも最少化して3名。
最初はクワガタに挑戦です。昆虫の体に真っ直ぐに針を刺すのだがこれがなかなか難しい。
刺してから確認すると斜めになっていることが多くなかなか垂直に刺さらない。
あきらめてスタッフにお願いする子も何人かいたようだ。
次に脚を整えていくのだがこれもなかなか難しかったようだ。左右対称にすることは小学校低学年には難題のようだ。
それでもなんとか1頭目を完成させ休憩をはさみ2頭目にとりかかった。2頭目は皆んなだいぶ早くできたようだ。
忘れないうちに家で練習してくださいね。(お)
初夏の昆虫採集会 at 勝沼
6月20日(日)、小雨の東京から天気予報を信じて、9組19人の参加者が快晴の勝沼ぶどう郷駅に集合しました。
駅からはスタッフおよび参加者の車に分乗してポイントに向かいました。
梅田さんの採集の注意の後、沢沿いに展開して採集開始。
クヌギ、コナラを蹴飛ばしてのクワガタ採集。木の下にいた他の子供がシャワーを浴びるのは道理です。
ルッキングでミヤマクワガタを採集した自慢のお父さんも。
昼前に別のポイントに車で移動しましたが、全般に昆虫は少なめでした。
ミヤマクワガタは5、6頭、コクワガタ、カラスアゲハ、アサマイチモンジ、ミズイロオナガシジミ、各1頭、土場でゴマフカミキリ、オニヤンマのヤゴを採集した親子もいました。
ニホントカゲがあちこちで顔を出し、見事に採集した子もいて、大人気でした。
見送りは姿を見せないハルゼミの鳴き声でした。(と)
カブトムシ飼育教室
6月19日(土)、8名の子供たちが参加してくれました。
今回は初心者向けの教室です。カブトムシに初めて触るお子さんもたくさんいました。
最初は恐る恐る触ったり、カブトムシの想像できない動きにみんなおっかなびっくり。
そこで、どこを持ったらいいか、気を付けるべきことは何かなどを伝えると、みんな徐々に触れるようになってきました。
今回は実際にどのような飼育セットを組んだらいいか、その場で実演を行いました。参加者の方にも同じケースを用意して一緒に行います。
適切な置き場所やケースに設置するもの、コバエが発生しにくい飼育環境など、飼育のポイントを初歩からお伝えしました。
講義が終わると、ケースに入ったカブトムシを愛おしそうに両手で抱える子供たち。
初めての飼育が充実した楽しいものになるといいですね。(か)
初夏の昆虫採集会 at 清瀬
6月13日(日)、あいにく晴天とはなりませんでしたが、まずまずの天気。8組の参加で内女子が4名でした。
目指すギンヤンマはお出迎えに来た一頭のみ。小学生にトンボは難しいかもしれませんが、懸命に網を振っていました。
出会ったトンボは、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、コシアキトンボ、コオニヤンマ、オオシオカラトンボなど。
お昼ご飯後、恒例のじゃんけん大会。賞品昆虫は、ノコギリクワガタ オスx1、メスx2、コクワガタ オスx1。
参加者全員にカラスアゲハのサナギをお土産に進呈。ピクピク動いて、帰りにでも羽化しそうな元気者でした。
解散後の自主採集では、粘りに粘ってついにコシアキトンボをゲットしたレディ。木の根元をホリホリして、コクワガタのオスを探し出したボーイ。
やっぱり、自分で捕まえると喜びは倍増ですよね。この感動をわすれないでくださいね。(お)
初級標本教室 at エキラボ
5月22日(土)、コロナ緊急事態宣言の中、西日暮里駅ラボ「初級標本教室」を開催しました。
定員はいつもの半分以下の6名なので、募集開始から半日も立たずに満員御礼となりました。スタッフも人数を減らし3名です。
また、コロナ対策のため換気を十分にし、椅子の間隔をあけての教室です。
最初はアルキデスヒラタクワガタ。最初の難関の針刺しに苦労します。刺さっても斜めだと刺し直し。
クワガタに対して直角に刺さってないときれいな標本になりません。針を刺し終えたら触角と足の整形。ここは各人のセンスが問われます。
左右対称に足を整え、爪が台のペフ板に食い込むよう広げます。針はなるべく少ないほうが良いのですが、みんなかなりの数を使っています。
クワガタが乾燥した後外すのですが、その時注意して外さないとふ節や触角が折れてしまうのです。大丈夫だったかな?
休憩後2頭目の甲虫。2頭目は数種類の中から選ぶのですが、今回はアトラスオオカブト、ヒメカブトが人気でした。
ただ、アトラスオオカブトはヒラタクワガタ以上の装甲の固さ、分厚い胸なので針をさすのにより苦労しました。
小さい触角も角に隠れて出しにくいです。足はふ節が長いのでまっ真っ直ぐにするのに苦労します。
でも自分で選んだカブトムシ。時間をかけて気に入った標本に仕上げました。 (う)
春型アゲハ採集会 at 安針塚
5月4日(祝)、横須賀は晴れ。今回の参加者は11家族(大人12名、子供11名)で、珍しく全員が初参加だった。
安針塚駅で集合し、現地までの注意を聞いて出発。やがて急な登り道を遅れそうになる親子を励ましつつ、息を切らして全員が広場に到着できた。
現地での注意とネットの扱い方などを聞いたのち、広い公園の各所に散開して活動を開始した。
初めは、ちょうど発生期にあたったヒメウラジャノメなどが身近にいてネットイン。
あちこちで、チョウの取り込み方と三角紙の使い方の実地練習会が始まった。
公園のツツジは咲き終わっていて、アゲハたちは残ったわずかな花にたまにくるぐらいなのでなかなか採れない。
それでも終わってみれば、ナミアゲハ、ジャコウアゲハ、オナガアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハなどが採れていた。
スジグロシロチョウ、ツマキチョウ、サトキマダラヒカゲ、コミスジ、ダイミョウセセリなどをゲットした子もいた。
オトシブミやコメツキの仲間、ナナフシの幼虫、ツチイナゴなどが観察でき、みんな楽しい一日になったようだ。
本日のお見送り担当はアオスジアゲハでした。(な)
初夏の昆虫採集会 at 西吾野
晴れのち雷雨と不吉な天気予報の5月2日の西吾野。参加者は子供10名と保護者11名とスタッフ6名。
駅に集まった時は曇りで気温は上がらず、冷たい風が。例年アゲハ類が吸蜜に来て、早く着いた参加者を喜ばすツツジも未開花でした。
歩き出しても太陽は出てくれず、時々ぽつぽつと雨を感じます。とうとう雨が強くなり、木の下に避難。
そこの住民と話していると前方に黒いアゲハが現れて数人の参加者がダッシュしました。
その後も気温は上がらず、日差しもありませんでしたが、小さい草地でウスバシロチョウが現れてボウズは免れました。
目的地の北川小学校跡に着くころようやく晴れてきて、気温も上がり始め、ツツジに多数の黒いアゲハ類が舞っています。
各々ポイントにちり、「採った!」の歓声も沸きます。オナガアゲハ、カラスアゲハが多く、ミヤマカラスアゲハも採れました。
ニホンカワトンボ、ミヤマカワトンボ、ダビドサナエ、オトシブミやハラグロオオテントウというマニアチックな虫を採った子もいました。
一番沸いたのは参加者がオオミズアオの羽化直後の個体を持ってきたとき。
伸びきっていましたが、まだ翅がやわらかく、固くなるまで待って三角紙に入れました。
ランチタイムの後は校舎裏の水路でヤゴ採集。スタッフの用意した水網で泥の中からヤゴを掬います。
一昨年はいたオニヤンマのヤゴは見当たらず、シオカラトンボやコシアキトンボのヤゴのようでした。
もう少し楽しもうとしていたところ、雷鳴が二回。やばいと思ったけど、スマホの雷レーダーを見ると飯能付近で降っていて、西吾野付近は直撃を避けられました。(便利な世の中になりました)
3時近くまで延長戦をし、帰り道の土場で小型のカミキリ採集を楽しみ、2年ぶりの西吾野採集会を満喫しました。
今日のお見送り担当はルイスアシナガオトシブミ(ピンボケ)でした。(う)
初級標本教室 at エキラボ→昆虫館
4月25日(日)は、緊急事態宣言でエキラボが使えなくなり、昆虫館に場所を移しての開催となりました。
参加者は6家族8名(+保護者)で、今回はエキラボ開催予定だったせいか、昆虫館に来たことがない人がほとんどでした。
あらかじめスタッフが軟化したクワガタを使って、説明のあと標本作りを行いました。
一頭目の針刺しは皆さん苦労しており、スタッフが協力していましたが、二頭目は手際よくできていたようです。
子供たちは作業に集中し、保護者の方たちは注意事項や大事なコツをメモする担当です。
でも、どうしても手伝わずにいられないパパ、一生懸命ガマンしてぜったい手を出さないママ、家族によってそれぞれ。
今回の標本教室は甲虫だけでしたが、チョウの標本にも興味のある方がいて、今後の教室への参加もありそうです。
標本教室終了後に、短時間ですが館内を解放し、皆さん興味深く展示物を見ていました。
緊急事態宣言解除後にまた来てくれたらいいなと思います。(ま)
カブクワ飼育教室
4月24日(土)、初心者向けカブトムシ飼育教室を行いました。参加者8名、保護者の方を合わせて16名の参加でした。
幼虫飼育のコツ、置き場所、触り方、適した土の量など初めて飼うご家族でも安心して持ち帰るように丁寧にお教えしました。
教室では飼育で重要な所はクイズ形式で行いました。
「カブトムシの幼虫は何を食べる?野菜?土?お菓子?」という質問に子どもたちは「つち!だって〇〇だから」といったり、「幼虫の土に適した湿り気は?」と出すと、「固まるくらいだよ、だってさらさらだったらサナギの部屋を作れないもん」など、聞くと理由をつけて説明してくれるキッズも。
我が子の知識の多さに驚かれる保護者の方もいらっしゃいました。
2匹のカブトムシの幼虫は、そのまま育てられるようにケースに入れてお持ち帰りです。
今回は幼虫に名前をつけてもらいました。「ぶんくん、ぷんちゃん」など可愛らしい名前とイラストを子どもたちが書きます。
名付け親になることで、生き物を大切に育てる心も育まれていくのではないでしょうか。
まだまだ、コロナの続く世の中ですが、夏になったら立派に育ったカブトムシを昆虫館に見せにきてほしいですね。
少し時間が余ったので、特別にチョウの飼育についての授業も行いました。
エサのやり方、どんな葉っぱに卵を産むか、ジャコウアゲハの母虫やオオムラサキの幼虫にも登場してもらいました。
最後は昆虫館の前庭にある植樹を見ながら、実地での説明もしました。(か)
春の昆虫採集会 at 塚山
前々日時点の天気予報は降水確率60%だったため、中止かと思われた今年はじめての採集会。
待ちに待っていた皆の思いが通じたのか、前日に予報が大きく変わり、なんと降水確率10%に。
前夜の大雨でホコリが洗い流され、きれいな碧空が拡がりました。
目的地は、ミカドアゲハ以外の本土産アゲハチョウが全部観察できることで人気の場所。
この日も早起きのジャコウアゲハを皮切りに、多数の蝶が10組12名(+保護者)を迎えてくれました。
気温が上がりカラスアゲハ、オナガアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、ナミアゲハが顔を見せ、最後に真打ちモンキアゲハが登場。
親子の歓声が響きわたりました。2時間後、お弁当タイムで集合したみんなのタッパーには数多くの採集品が収まっていました。
恒例のじゃんけんでスタッフ採集品を分けた後、流れ解散となりましたが、ナナフシを採りたい数名は残業。スタッフの案内でお目当てのサクラを目指しました。
初めのうちは「どこにいるの?」「見つからない」とボヤキ声でしたが、眼が馴れてくるにつれて「いた!」「ここにも!」に替わり、終わって見れば大漁の結果に。
昆虫館での展示にも十分な数が揃いました。いずれ桜餅の芳しい香りに満ちてくることでしょう。
今日のお見送り担当虫はキムネクマバチ(♂)でした。(N)
カブクワ飼育教室
4月11日(日)、今年2回目のカブクワ飼育教室ギラファノコギリクワガタ編を開催。参加者は11名(+保護者)でした。
カブクワ飼育教室は2年前から不定期に開催。いつも人気で満員御礼なのですが、このご時世により定員を縮小しています。
講師はいつも通り、カブクワ飼育マスターの佐藤さんにお願いしました。
題材は外国産クワガタの中でも人気の高い、ギラファノコギリクワガタ。大きいオスは120ミリくらいにもなります。
まずはオオクワガタやノコギリクワガタなど、国産クワガタの生態、採集時のコツや注意事項を聞きました。
それからギラファを含めた外国産クワガタの飼育方法と成長過程、それに応じた世話の仕方を写真を見ながら勉強。
参加者の子供たちも真剣に聞いていますが、保護者の大人たちも一生懸命にポイントをメモしていきます。
お話のあとは、それぞれに配られた飼育ボトルへのマットの詰め込み作業を自分たちでやってみました。
飼育ボトルの用意ができたら、いよいよ幼虫の掘り出しです。
産卵セットしていたケースをひっくり返すと、ギラファの幼虫たちが転がり出てきました。
同じ時期に産んだものでも、孵化時期や成長に差があるため、幼虫の大きさはさまざまです。
大きい幼虫をもらう子、成長過程を観察しようと小さい幼虫を選ぶ子がいましたが、皆に2頭ずつ行きわたりました。
さっそく、マットの中へ潜っていく様子を観察している子たちの表情はうれしさと期待でいっぱいのようでした。(こ)
初級標本教室 at エキラボ
3月28日(日)、緊急事態宣言が解除されて初めての標本教室を開催しました。
西日暮里駅「エキラボniri」での開催は昨年2月以来となりましたが、募集開始してすぐに定員に達しました。
直前に1組のキャンセルがあり、参加者は7組。ほとんどが小学校低学年で、珍しく全員男の子でした。
最初に標本の意味等々の話しがあり、いよいよスタートです。
話をよく聞く子、すぐに取り掛かろうとする子、個々の性格が出ます。
まず最初に翅に針を刺すのですが。これがなかなか難しい。硬いうえになかなか真っ直ぐに刺さらない。
スタッフや保護者の手を借りてなんとか針を刺す。次に脚を整えていく。左右同じ形にするのも難しい。
それでもなんとか1頭目を終わらせました。
休憩の後、2頭目に取り掛かります。1頭目よりは早くなったようです。
なかには親に任せきりの子もいたようでしたが、皆んななんとか仕上げてくれました。
これから本格的な採集シーズンになります。頑張って標本作ってくださいね。(お)
カブクワ飼育教室
3月21日(日)、今年はじめてのイベントとなる、ヘラクレスオオカブト飼育教室を開催。参加者9名(+保護者)。
非常事態宣言の解除が決まっていましたが、昆虫館は臨時休館を継続し、教室だけ実施することにしました。
また、人数は通常より少なくしたとはいえ、募集開始まもなく定員になりました。
さらに、当日は大雨と強風だったにも関わらず、30分以上早めに到着する家族が多く、皆さん楽しみにしていたのがうかがえました。
講師はいつもの佐藤さん。ヘラクレスオオカブトとその他の南米産のカブトムシについての話からスタート。
卵の産み方からはじまり、サナギになるまで、生育過程とその間の生態についての話。
マット替えのタイミングや容器の選び方、飼育環境など、飼うためのコツについても勉強しました。
各自2本の1400ml飼育ボトルにマットを詰める作業のあと、いよいよヘラクレスの幼虫の登場。
大きな飼育コンテナをひっくり返すと、ころころと幼虫たちが30頭くらい転がり出てきました。
2齢または3齢の幼虫、順番に好きな個体を選び、自分のボトルに入れたら、手を洗って一旦休憩。
最後に別のコンテナを開けてみると、バナナ大の幼虫と土の塊になった蛹室が出て、その大きさにびっくり。
この間、参加者の子供たちは皆じっと集中して話を聞き、保護者の方々は熱心にメモを取っていました。
メスは早いと1年半で成虫になるかもしれません。それまで大事に育ててくださいね!(こ)