イベント報告
2014年 昆虫観察&採集会・標本教室・昆虫飼育教室
2014年の活動報告です。 2024年の活動報告 2023年の活動報告 2022年の活動報告 2021年の活動報告 2020年の活動報告 2019年の活動報告 2018年の活動報告 2017年の活動報告 2016年の活動報告 2015年の活動報告 2013年の活動報告 2012年の活動報告 2011年の活動報告
12月14日(日) 昆虫塾 クリスマス会 at 千二会館 ~虫好きが集まるとたのしい!~
参加者 子供:16名、大人:11名、スタッフ:16名 (2次会参加者 子供:5名、大人:13名)
まずは中嶋塾長から、クリスマス会開催の挨拶と、三井物産環境基金への申請が通り助成金を受けての活動がこれから3年間実施されることと、活動への協力のお願いの話がありました。
(塾生の皆さん、活動人員が不足していますのでご支援ご協力をお願いします)
また、『百人一種』の進捗状況の説明がありました。
(来年1月末をめどに発行予定)
続いて奥本先生の発声で乾杯!
梅田家お手製のオードブルや得津さんからの北海道直送の牡蠣など、ごちそうの山にみんなで取りかかりましたが、大入りの参加者をもってしても有り余る量でした。
ここでならお互い分かり合って思いっきり虫談義ができるのでしょう、虫母たちのおしゃべりも花が咲いているようでした。
お腹一杯になったところで、お楽しみのビンゴ大会のスタート!
景品は色とりどりの蝶や甲虫標本、生きた水生昆虫、蝶の食草、額装写真などなど。
今回はサプライズゲストとして、テレビなどでもうお馴染みのカブトムシゆかりさんが参加してくださいました。
梅田さんの指名でゆかりさんが急きょビンゴ係になりました。
ペットのヘラクレスも同伴。高橋家のアオジタトカゲやヒョウモントカゲモドキもあいまって、子供たちは興味しんしん。大興奮!
手に持ったりお腹や肩にとまらせてもらったりして満足顔。
ビンゴになったひとから順に景品が選ばれましたが、景品(標本含む)は山のようにありましたので、最後のひとりがビンゴになるまで続きました。
ゲットした標本を入れたケースに先生のサインをしてもらう子も。
ゆかりさん差し入れの景品は自らのジャンケン大会で争奪。みごとゲットした子は記念になったでしょう。
山下さんからもオリジナルのクリスマスクラフトとカップ&ソーサーの差し入れがありました。(これは大人に人気)
ゲームの最後はトナカイ近藤さんのイモムシコレクション争奪ジャンケン大会。イモはイモでも”サトイモ”もありました。
ゲームが終わっても残った景品のオークション(投げ売り?)で会場は熱気であふれ続けていましたが、あっという間に終了時間がきてしまいましたので、みんなで協力して後片付けをして解散。
会場予約から当日の荷物の搬送など、陣頭指揮していただいた安達さんの労をねぎらいつつ、我らが奥本先生を囲み、スタッフ含む有志で花*花で二次会が開かれました。
最後に、うれしそうに景品を持つ子供たちに、”メリークリスマス!”
11月30日(日) 初級標本教室
13:30~15:30 初級標本作製教室開催。
スタッフは梅田、中嶋、松尾
冬季のこの教室は、シーズンオフになるせいか、毎年参加者が少ない。この教室も、三井物産環境基金のご支援をいただいて、できるだけ受講チャンスを増やすべく設定したが、まだまだPRの改善を図って受講者を増やさねばならない。
さて、今回は4名とその家族3名が受講。少ないとその指導も十分に行き届き、質問にも応じながら、蝶とクワガタムシの展翅・展足を実習した。
受講した方のなかに、標本作製を覚えて、周りの人に教えたいという方と学校の生物部を代表して標本作りを覚えたいという若者がいて、熱心に受講された。こういう広がりは、われわれも望むところで、心強いことでもあり、これからも支援できることがあれば、いつでもお問い合わせをいただきたい。
<中嶋>
《 この活動は三井物産環境基金の助成を受けております 》
11月2日 昆虫写真を楽しむ会(ファーブル写真会)
参加者 7名(スタッフ含む)
今年3回目のファーブル写真会を昆虫館で開催。
最近はコンデジ回帰がおきつつあるのか、自慢のサブカメラ?を持参するメンバーが目立った。
コンデジとはいえ、その機能と性能の進化は目覚ましく、自前の機種の操作方法にまだ慣れていないメンバーの機材を、
ああでもない、こうでもないと教授し合う場面も。
昆虫撮影のキモでもある、”被写界深度”と”絞り”の対応表を更新して配布。(センサーサイズの違いの補正値を加味)
カブトムシゆかりさんがはじめて参加。コスタリカで撮影した昆虫の写真も見せていただいた。
10月26日 初心者向け昆虫標本教室
参加者 大人4名。スタッフは中嶋・梅田・萩原
今回の参加者は20代の女性ばかりという、珍しい!というか初めてのことで、前半は蝶を題材とした展翅の仕方、後半は甲虫(クワガタムシ)の展脚の仕方と、昆虫標本作りの基礎を勉強をしました。
昆虫塾の標本教室も同時に開催。3人が参加してくれました。
《 この活動は三井物産環境基金の助成を受けております 》
9月28日 初心者向け昆虫標本教室
参加者 大人2名を含む10名。スタッフは中嶋・梅田・萩原・松尾
前半は蝶(アサギマダラ)を題材とした展翅の仕方、後半は甲虫(インドネシア産のカブトムシ・クワガタムシ)の展脚の仕方と、昆虫標本作りの勉強をしました。
9月21日 バッタ採集会 at 登戸
参加者 子供15名、大人13名(スタッフ含む)
天気予報がガラッと変わり、快晴の多摩川。参加者も多く、にぎやかな採集会となりました。
河原にはトノサマバッタをはじめ、クルマバッタモドキ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、ツチイナゴ、ハネナガイナゴなどのバッタ類、クビキリギス、セスジツユムシ、キリギリスなどのキリギリス類、エンマコオロギ、オカメコオロギ、クサヒバリなどのコオロギ類が多数採集観察できました。
気温が上がったため、ほかの昆虫の活動も活発で、アキアカネ、ナツアカネ、シオカラトンボ、ギンヤンマ(目撃のみ)、キアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、モンキチョウ、ヒメアカタテハ、アカボシゴマダラ、ウラギンシジミ、コガタスズメバチ、ジガバチ類、ハラビロカマキリ、チョウセンカマキリなどなど獲物には事欠きませんでした。
一時間半の採集で虫かごは一杯に。バッタの佃煮ができそうでした。一番の大物(?)はオオミズアオの幼虫!ヌルデの木に二頭ついていましたが、大きいほうは残念ながら寄生されているみたいでした。
帰りがけ、最後の残った親子にはジャコウアゲハの幼虫のお土産。土手の草が刈り取られた後、ウマノスズクサが芽を出し、そこにジャコウアゲハが産卵していました。
よく見ると若齢幼虫がたくさんいて、飼える分だけ持ち帰りました。
観察のため持ち帰ったハラビロカマキリに霧吹きで水をかけたら、とたんにウニョウニョと出てきました。カマキリは今も元気です。ハリガネムシ(どう見ても虫ではない)は2時間ぐらいで、昇天したので標本に。
【参加者からの声】
思うぞんぶん虫取りができて、名前などもおしえていただき、息子が信じられないほど喜んでおり、その喜ぶ姿を見て、参加させていただいて本当に良かったと思いました。
昆虫採集用のグッズであるとか、服装だとかに関しても、非常の勉強になりました。
また、参加させていただく機会がありましたら嬉しいです。(K.H)
※ 皆さんからの投稿もお待ちしてます。
9月7日 「光が丘公園 昆虫教室」~ 雨のため ファーブル館昆虫教室に ~
光が丘昆虫教室・観察会は雨のため、昆虫館での昆虫教室に変更しました。
子供8名、保護者7名。
4才からと、小さい子の参加が多いため、奥本館長から標本を作る意義などを分かりやすく説明していただきました。
第2部は、梅田さんを講師として、日本の昆虫の和名と学名などについての話。第3部は中嶋さんを講師に、甲虫などを題材にしたデッサン教室を行いました。
触角や脚がどこから生えているのか?本数は?など、図鑑や標本を見ながらスケッチの仕方などを勉強しました。最後にハナカマキリのお食事の様子を観察して終了しました。
8月30日 昆虫写真を楽しむ会(ファーブル写真会)
参加者 12名(スタッフ含む)
今年2回目のファーブル写真会を昆虫館で開催。
夏休みの宿題を持ち寄るようにしてお互いの作品を鑑賞しました。
沖縄で撮影してきたというコノハチョウの生態写真を見た奥本館長から「紙芝居にしてはどうか」と提案される一幕もあり、
これから昆虫写真をはじめようとする方や、上野公園で撮った孵化したてのスッポンの写真を持ってきてくれた方もいて盛況でした。
地下の展示スペースの写真もにぎやかになりました。
8月10日 「夏休み 奥本大三郎講演会」 ~ 蝉の身体の不思議 ~
夏休みの特別イベントとして、奥本館長の講演会を「虫の詩人の館」で開催しました。
セミの生態の話、セミのカラダ(発声器官)の話、ゴッホの書いたセミの絵の話まで、多岐にわたる内容でした。
実際に生きているオスのセミのおしりに紙製のメガホンをつけて拡声する実験も交えたわかりやすい説明で、大人よりもむしろ子供たちのほうが熱心にそして”大人しく”聴いているようでした。
講演会終了後の懇親会も盛況でした。
テーマに則した特別メニューとして、セミを油で揚げていると、講演会で登場したアブラゼミも”ジジジジジ・・”と鳴いていました。
クマゼミ、ミンミンゼミ、アブラゼミと色々なセミを試食しましたが、から揚げはアブラゼミのメスがおいしいと評判でした。
8月のイベントまとめ報告
初級標本教室(8月9日、17日)
参加者 計12名+各保護者
セミ・トンボ標本教室(8月10日、13日)
参加者 計16名+各保護者
昆虫ジオラマ作製教室(8月16日)
参加者 15名+各保護者
8月3日 光が丘公園 昆虫教室&採集会
参加者 子ども10名、大人11名、スタッフ5名。
早くも8月、気温も36度近くまで上がりました。
井の頭高校の生物部から2名の特別参加もあり、虫の生態観察・この夏の研究のテーマ探しをしてくれました。
日本テレビのZIP!という番組の「なーるほどマスカレッジ」というコーナーの取材もあり、8/6(水)7時20分頃に放送予定だそうです。
まずは、会議室でレクチャーをしてから、フィールドへ出発。余りの暑さで、虫も日向には余り出てきませんでしたが、カマキリ・トンボ・チョウなどや、カエル・トカゲなどをムシカゴに収めていました。
観察終了後には、管理棟・会議室に戻り、今日捕まえた生き物の飼い方などを説明して、おまけで、チョウに砂糖水をあげる方法の実践をして終了しました。石神井高校生物部の2名と光が丘公園センター長とファーブル会スタッフが残り、文化祭へ向けての作戦会議。(スタッフは外灯周りのアカメガシワの伐採をしてから、遅い昼食&スタッフ会議をして解散しました。)
<参加者の声>
板橋区から参加のH君(6)から、すてきな観察ノートの投稿をいただきました。皆さんの投稿をお待ちしてます。
7月26、27日 ファーブル会一泊採集会 Part2
参加者 子ども10名、大人11名、スタッフ7名。
今年は2回チャレンジ(スタッフ)の一泊採集会。梅雨も明けて、夏本番です。
参加者は5才から12才(中1)まで、文京区のS小学校チーム、N小学校と昆虫館の近所にお住まいの方達も参加してくれました。
参加スタッフは左から松尾さん・中嶋さん・梅田さん・近藤さん・高橋さん・高根さんと安達です。
昆虫塾からも高田さん、佐藤さんの2家族が参加してくれました。
いざ出陣!先頭は採集会スタッフリーダーの梅田さんです。
先ずはバナナトラップの用意をして、先ずは蹴飛ばし採集をしながら、トラップをセットして行きます。
エダナナフシ、カブトムシ、そしてオオムラサキと、子供たちとのツーショットをいくつかご紹介。(もっともっと色んな虫がいました)
オオムラサキ初採集のSさん。実際に触ってみて、その力強さを堪能されたようです。
夕食後のナイターでは、再び車で移動。バナナトラップと樹液が出ている樹のチェックをしてから、ライトトラップをしている場所へ!そこには、蛾をはじめ、カナブン・カミキリ・セミ・オオムラサキなどがたくさん集まっていました。がっ!今年はカブトムシもクワガタたちも少なかったですね。
若干の物足りなさもあって、旅館に帰ってから駐車場でライトトラップ第二弾!!
山の中とは少し違う昆虫たちが集まってくれました。
二日目は6時30分集合。快晴でどんどん気温が上がる気配です。
寝坊組もなく、今年のメンバーは気合いが入っています。車に分乗して、ポイントに移動して、早速自分のトラップをチェックしながら、いろいろな昆虫を探します。
集合時間になり、別行動をしていた参加メンバーとも合流して集合写真を撮りました。
宿に戻ってみんなで朝食をとり、閉会式。子どもたちには昆虫キーホルダーを進呈。
クワガタ・カブトが採れなかった子を優先して、スタッフ採集品を分けて一泊採集会は解散となりました。(全員にいきわたりました)
解散後には旅館のエントランスで昆虫バトルが始まっていました。
みなさん、おつかれさま。
<参加者の声>
私は山梨県穴山で一泊し、昆虫採集に行ってきました。お目当てはもう行く前から決まっていて、この前のオオムラサキ採集会で目の前で取り逃がしたオオムラサキのメスです。オスもきれいですが、メスの茶色い模様も私は標本箱に収めたいと思ったからです。皆で森の中を歩いているとき、私はオオムラサキはいないかと、ずっと目を凝らしていました。
そして、自分の仕掛けたトラップの前でねばり強く待っていると、とうとうオオムラサキのメスがやってきました。一匹目は父がとり、二匹目はわたしがとりました。メスが網に入ったときの感触は、今もうれしさといっしょに手に残っています。
髙田瑛理佳
7月19、20日(日) ファーブル会一泊採集会
参加者 子ども9名、大人10名、スタッフ6名。
恒例の一泊採集会を開催しました。梅雨末期の穴山は曇り時々雨(降水確率30%)、観察・採集はできそうなので安堵(by スタッフ)。
毎年お世話になっている「能見荘」(のみそ〜ではありません)の駐車場では虫たちのお出迎えです。
(ナナフシモドキとミヤマカミキリのお嬢さん、その眼で、どこを見てるんですか?)
夏休みに入ったばかりの昆虫少年(今回は珍しく少女がいない)が揃ったところで、先ずは集会室で簡単なレクチャーをすませて、3時半からポイントへ移動しました。
まずはバナナトラップの用意、持参して来たストッキングに、ウメさん特性のバナナを入れて、蹴飛ばし採集をしながら、気になる木に巻いて行きます。
5時過ぎに宿に戻り、夕食を食べてから「お墓P」の夜の森を探索。樹液に集まる昼間の虫と、夜の虫の違いを観察しました。
別行動で昼間に行ったポイントにライトトラップをセットしたスタッフの準備も万端。
「お墓P」から移動してきた皆さんに光に集まる虫の観察をしてもらいました。
翌朝は6時30分に集合。集合写真を撮り、朝飯前のトラップの回収にポイントへ移動しました。
↓5台に分乗して移動中。
仕掛けたトラップと他のゴミも回収して帰ります。
宿に戻り、朝食後をすませた後には解散式。
開催中には心配していた雨もたいしたこともなく、無事に採集会を終ることができました。
皆さんの「いい想い出」になってくれると嬉しいです(スタッフ一同)。
参加してくれた皆さんの感想を(大人も歓迎!)掲載したいので、アダチ宛にメールで送って下さい。
<スタッフの感想>
◎先週のオオムラサキ採集会に続いてスタッフ参加のアダチです。ライトトラップと雑務のお手伝いで楽しく参加させていただきました。樹液に集まる虫の観察、バナナトラップやライトトラップ。蹴飛ばしてクワガタが落ちたときの嬉しさは何回味わってもうれしいですね。参加者の方々もみんな仲良く楽しんで頂けましたか?また来週もお手伝いするので、参加者の皆さんよろしくお願いします。
(注)みなさんが採集していた草原の足下にアシナガバチの巣がありました。気がつかずに藪漕ぎ(やぶこぎ)すると刺されてしまいますので、採集するときには気をつけて下さい。
7月13日(日) オオムラサキ観察・採集会
参加者 子ども10名、大人13名、スタッフ8名。
各地に傷跡を残した台風は、関東地方では大事に至らなくて安堵しています。前日の猛暑日に続いての快晴を祈っていましたが、生憎の曇り空。
採集地の下見にスタッフの中嶋さんと梅田さんが2週間ほど前に視察した様子では、中嶋さんが数頭のオオムラサキを目撃した程度。
天候不順のせいか、発生も狂っているようです。(ここの所、異常気象・天候不順ばっかりです)
穴山駅では電車の遅れもあり集合が遅れましたが、簡単な説明をしてから、曇天の中をポイントへ移動。
気温も上がらず、コンディションは余り良くない・・。(まぁ梅雨なのでしょうがないか!)
ポイント到着後は注意事項を聞いた後、各々虫の気配がする方にばらけての採集となった。
しかし高校の生物部3人(穴山駅での宿泊採集組)の先着があり、唯一の樹液ポイントを押さえられてしまっていて残念。
キリギリスを採っている子ども達の歓声が遠くまで響いていた。
昼食の集合時間を前に雨が降り出してきて、みんな撤収かと思いきや、皆すぐやむとの思いからか誰も戻る気配なし!!
昼食後に集合写真。!
カゲロウのぬけがら??とトックリバチの巣
解散後も全員が居残り採集!
PS.自然が相手の虫観察&採集、天気が悪いことへの文句はお天道様に言ってくれっ!・・・です。
お礼のメールありがとうございました。虫の仲間を増やすためスタッフ一同頑張ります。
参加者の声
オオムラサキ採集会の感想: 文責:佐藤@根津
昆虫塾スタッフの皆様、
先日の採集会では、小3の息子と共に大変お世話になり、心より感謝申し上げます。塾の方に手伝っていただいてオオムラサキが網に入ったときの感触は、虫好きの息子にとって鮮烈であったようで、いまだ夢うつつの余韻に浸っております。羽はボロボロでしたが、自分で捕ったという満足感は果てしなく大事に展翅していました。思うように、真っ直ぐにならなかったので、「もう一度、標本教室に行きたい。」と申しております。いただいたノコギリクワガタ♂の大顎を眺めることが新たな日課となっています。この採集会に参加した7月13日は、これから永らく記憶に残る一日となりました。本当にありがとうございました。
採集会の次の日に、息子が「自由研究を成功させよう!さくせんをたてよう!」というプリントワークを学校から持ち帰りました。息子の小学校では、問題解決を目指した課題を設定することが推奨されており、身近な疑問を引き出すためのプリントワークです。息子の回答が面白かったので、本人の了解を得て抜粋します。
―――以下、プリントより。
2.ふだんの生活の中でなにか気になることはありますか?
・・・息子の答え:なぜ虫はへんたいをするか。なぜ太陽があるのか。なぜでんせつなどが生まれたのか。なぜ日本人は目がくろいのか。なぜ生き物がいるのか、虫とはどのような存在か。
3.実験ですか?調べ学習ですか?観察ですか?工作ですか?
・・・息子の答え:あな山にいって調べる。ファーブルこん虫館(虫のし人のやかた)にインタビュー
4.何について研究しますか?
・・・息子の答え:虫のへんたいについて パート2
―――プリント、ここまで。
虫母の心の声:普段からボーっとしていると思ったら色々と考えていたんだね。インタビューをはじめファーブル会の先生方、これからもよろしくお願いいたします♪
7月5日(土) ファーブル昆虫館 ホタル観賞会
参加者 子ども11名、大人6名。
講師は立川市のNPO教育支援協会のちばさとるさん。支部長の加藤さんもお手伝いをしてくれました。普段は、育成教室「多摩っ子クラブ」というところで活動している方たちです。
ファーブル会では初めての企画なので、1週間前から大きな水槽と暗幕の容易をしましたが、ホタルが光ってくれるのかが心配でした。
今回の展示はヘイケボタルでしたが、今年はあまり気温が上がらず、数が少ないそうです。また、川に放したものはゲリラ豪雨のため、流されてしまったりサナギが溺れてしまったりで、例年の3分の1も見られないそうです。
1階に特設会場をつくり、質問を交えながら、ホタルの勉強からはじめました。「卵は光ると思いますか〜、サナギは〜」などなど。
ホタルを見るのも初めて!というお子さんも多く、ホタルに触ってもらうこともできました。
最後の質問で「東京ではどこで見られますか〜」の質問には「椿山荘」や「足立生物園」・・・。
ちばさん・かとうさんから終了後に感想をいただきました。・・・ホタルを初めてみる子が多くてビックリ!やりがいのある観察会でした。
貴重な体験をありがとうございました。
6月29日(日) 光が丘 昆虫教室&観察・採集会
参加者5組10名+塾スタッフ7名
前日までの予報はまさに微妙で、思案した結果キャンセルされた方もいたが、結果的には終了間際に降り始めたものの無事開催できた。
(その後、夕方からの雷雨はニュースになったほど。ちなみに練馬は1時間に45ミリも降ったとか。)
採集会の前に、講師梅田さんから、基本的な昆虫採集の仕方の講義。カブトムシやクワガタの生態や採集ポイントの見つけ方、採集のコツなども伝授された。
生きたノコギリクワガタを使っての実演には、参加者の子どもたちから思わず「ほしーい!」という声も。
ひきつづき、捕まえた虫の扱い方(つかみ方)や持ち帰り方の説明。もう一人の講師の中嶋さんからも飼育のしかたや諸注意事項を聞いて、いざ公園内の採集場所へ出発!
採集場所でもクワガタやカブトの採りかたを実演を交えて教わり、各自思い思いの場所で自由に採集・観察をしていろいろな虫を見つけることができたようです。
途中、クスノキの高い梢をキラキラとかがやきながら飛び交うタマムシをみんなで指をくわえながら見守るというシーンもありましたが、その後、執念でスタッフの安達さんがゲット!みんなで囲んでじっくりその七色に光る翅を観察することができました。
カブちゃん(虫のお姉さん)もいっしょけんめいに昆虫たちの写真とってました。
色々な昆虫がとれたのはよかったのですが、ひとつの虫カゴに、シジミチョウ、バッタ、カマキリ、カナブン、そしてヒキガエルまで入れている子もいました。食物連鎖の勉強にはなったでしょう。
最後に集合写真を撮って解散となりましたが、午後また出直して自主練に来られた家族も何組かいたようです。
6月8日(日) 光が丘 昆虫教室&観察・採集会
参加者5組11名+塾会員4名
東京も6月5日頃に梅雨入りし、天気も悪そうなので、前日に急遽昆虫館での昆虫教室に変更した。
前半の講師は梅田さん。スプリングネット・三角ケース・三角紙へチョウのしまい方や甲虫の持ち帰りかたなどを教わった。ナミアゲハの成虫への砂糖水の上げ方を見てもらった後には、モンキアゲハなどの孵化したての幼虫を見ながら、筆を使って幼虫を移したり、食べる葉(食草)のことなど飼育のしかたを習った。
休憩後は中嶋さんの「タテハチョウの見分け方」の講義。
タテハチョウのなかで特に似ている仲間をモニターで見ながら説明するが、皆さん持参した図鑑を見ながら、その名前を調べるのが難しくて戸惑っていた。
中嶋さんからチョウのどこを見たらいいのかを説明してもらい、見分けるポイントを教わった。
光が丘での観察・採集は出来なかったが、アゲハを飼える環境にある方には、観察レポートの提出を条件として、幼虫の当座の食草とともに持ち帰ってもらった。この幼虫たちの出身地は、みんなの住まいから遠く離れた地なので、チョウになっても外に話さないで標本にすることを約束していただいた。
イレギュラーの講義となったが、内容の濃い昆虫教室で楽しんでいただいたことと思う。
立川市から加藤さんと千葉さん(NPO教育支援協会)が教室に参加してくれて、終了後の懇談会で興味深い活動の話を聞かせてくれた。学校の理科支援などをしているそうなので、今後相互協力していかれればと思う。
5月6日(火) 初級昆虫標本教室
参加者2名
GW最後のイベントは標本教室の参加者は2名。
午後から暖かくなるという予報は大はずれ。昨日に続き肌寒い天気で標本教室日和なのですが、参加者が少なくて残念。内容はチョウの展翅とクワガタの展脚。講師は梅田さん、これをマスターすればほとんどの虫を標本にすることができます。
これからは観察会が増えるため、5月、6月の標本教室はありません。
「カブトムシゆかり」さんのテレビ取材もありました。
5月5日(月) 春型アゲハ採集会 安針塚 Part2
参加者10名、スタッフ9名
こどもの日の採集会、朝方の大きな地震(千代田区で震度5弱)で飛び起きてしまった人も多かったみたいです。
家をでると外は肌寒く、今にも降り出しそうな曇り空です。安針塚での集合時間には雨が降り出してしまいましたが、まずは塚山公園まで登ることに。公園につくころには雨が止んで、アゲハも飛びはじめました。
朝日小学生新聞社(奥本先生が連載中)の水野さん・イラストレーターの山下さんも取材で参加してくれました。
少ないながらもアゲハ類は7種類を観察、なんとか採集会を開くことができてよかったです。
スタッフのTさんからジョウカイボンの名前の由来を質問されたので調べてみましたが、漢字で書くと「浄海坊」平清盛と関係があるのかは不明でした。知ってる人がいたら、ぜひ教えて下さい。
集合時間は雨・・・でも、公園に着くと止みました!
マルハナバチの仲間のペア(左)と駅前の集合場所にいたオオモンシロナガカメムシ(右)
アヤモクメキリガの幼虫(左)、約10センチもあるヤマナメクジ(右)
ツツジの花に飛んでくるアゲハを採集する子どもたち
※編集後記 ~ ジョウカイボンについて ~
平清盛の出家後の法名は「浄海」ですが、「浄海」の法名を持つ人物は他にもいるようです。
ジョウカイボンは体内にカンタリジンという毒を持っていて(ちなみにカンタリジンの名前の由来は、ジョウカイボン科の学名”Cantharidae”)、別名の「火虫」はこの毒により発する火ぶくれによるものという説があります。
5月4日(日) 初めての昆虫採集会 in 光が丘公園
練馬区光が丘公園にて
「昆虫教室&観察・採集会 ~初めての昆虫採集」
子ども12名、大人10名、スタッフ7名が参加。
五月晴れのいい天気で、暑過ぎもせず過ごしやすい気候のなかで実施。
公園内はツツジが満開で、アオスジアゲハ、ナミアゲハがしばしば飛来。観察ができた。
他にはキアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハが飛んでいた。
そのほかのチョウ類は、ツマグロヒョウモン、ウラギンシジミなど。
また、クヌギに飛来するオオスズメバチの女王が複数頭、花に飛来するクマバチの♂♀などが観察できた。
観察・採集会の終了後、ファーブル会のスタッフで、林が明るく見通しが良くなるように、また下草に太陽光が当たって昆虫の食草などの生育がよくなるように高い木の下枝を払う作業を行った。
4月27日(日) 春型アゲハ採集会 安針塚 Part1
4月27日(日)快晴 参加者子ども5名、大人9名、スタッフ7名での採集会。アゲハの仲間はジャコウアゲハ、モンキアゲハ、カラスアゲハ、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、キアゲハ、オナガアゲハ、ナミアゲハなど8種。
ツツジはまだツボミのものが多くて、アゲハの数も少なく、花にもなかなかとまらないのであまり成果は上がらなかった。
終了後のスタッフの話しのなかで、花にとまらないのは吸蜜より求雌行動だったのでは?という結論で落ち着いた。ルリタテハ、アカボシゴマダラの幼虫も観察できた。
その他、青緑に輝くアオオサムシ、センチコガネ、カミキリ、何種類もの尺取虫、カメムシ、サシガメ、スズメバチ、クモ・ムカデ??、カナヘビ???・・・etc。
広場を歩き回っていたアオオサムシ3頭いた。色の個体差があって面白い。右はスギカミキリ
ムラサキシラホシカメムシ(左)、アトモンサビカミキリ(右)
ハエトリグモの仲間(左)とコフキゾウムシ?(右)
ヨコズナサシガメの脱皮シーン(高田さん撮影)、センチコガネのお顔(徳永さん撮影)
前翅長3cmのナミアゲハ。なかなかいないサイズです。
昼食後に記念撮影!!
(↓撮影は近藤さん。ナイスショット!!)
昼食後は自由解散。ゾウムシ君も手を振ってお見送りしてくれました (^0^)!
●参加者の声
安針塚、F会の本格的採集会には初参加でしたが、先輩たちの網さばき・・・
まさに忍者の技のようだと娘と話していました。
・・・振り回してばかりでは採れませんね。(-_-;)
当方はカワトンボ、(サト)キマダラヒカゲ、キアゲハ、ジャコウ、シジミ3種、など8匹+甲虫3点(ゴキブリも!)をゲット。
中でもヨコズナサシガメの羽化中の赤い成虫(写真)は見ごたえがありました。
Aさんのご子息に採っていただいたカナヘビ、皆さんの心配りに感謝!
帰途、ハンミョウを探しましたがまったく気配なし。代わり(?)にササキリのような幼体数匹をカナヘビの餌に採集して帰りました。
「今度こそ死なせない!」と、娘も必死です!<Tさん>
***参加者の方からのご感想・写真などをご投稿ください。***
4月5日(土) 昆虫塾 早春の昆虫観察&採集会
今年最初の採集会は高尾周辺の定点観察の意味も含めて塾限定とした。
参加者4家族、7名、スタッフ6名。
都内では花見も終盤になる4月5日。集合場所の高尾駅では快晴、気温は16度を超えていた。
9時15分発の八王子城跡行きのバスで移動し観察開始。城址公園内の林内・林縁・法面の下草は見事に刈られていて地表がむき出しの状態。
開始早々、梅田さんが1mほどのアオダイショウを捕まえ、通りかかった3人組の山ガールも怖々と触って、感触を楽しんでくれた。
(新種のナンパ?とH母?)
キジョランが生えているポイントに移動し、アサギマダラの幼虫を観察。数頭を飼育のため持ち帰った。キジョランの蔓は樹から剥がされていて、半分以上が萎れてしまっていた。
林道に入ると気温が低く、飛び交うのはテングチョウとビロードツリアブ、ヒラタアブ、ハエの仲間など。その他で観察できたのはルリシジミ、スギタニルリシジミ。甲虫では小さなゴミムシとコメツキムシの仲間くらいであった。昼食中に曇りだし、ポツポツと雨も降り出したので、13時で終了。下の写真は昼食を食べた広場にあったアケビのツボミ。最後はしだれ桜の下での集合写真。
高尾駅の近くで50円の自動販売機を見つけ、おまけの1枚。500mlのコカコーラは100円だった。
3月29日(土) 塾昆虫教室
第2回の塾昆虫教室では、「ガとチョウのちがい」と題して勉強しました。
講師は中嶋塾長、塾生6名が参加してくれました。難しい質問が数多くでて、活気のある勉強会となりました。
お子さんたちに花札を教えているわけではありませんよ。
千駄木では桜も五分咲きとなり、昆虫館でも片栗の花が咲いていました。
3月15日(土) 昆虫塾総会
昆虫塾の総会を「千駄木二丁目会館」で開催しました。塾生35名が参加してくれました。
活動報告、収支報告を手短かに済ませ、第2部の懇親会。軽食を食べながらの懇談、ビンゴなどのゲームで盛会となり、会員相互の親睦が深まりました。
2月9日(日) 昆虫塾 昆虫教室
「アゲハのふしぎ」と題して、昆虫塾生12名が参加してくれました。
講師は中嶋塾長。
2月1日(土) 昆虫写真を楽しむ会
1月26日(日) 初級昆虫標本教室&塾中級教室
今年初の標本教室に6才から9才のお子さんたち5名が集まってくれました。
加えて、今年から昆虫塾会員の要望ににより、初級教室では学べない、色々な虫の標本作り教室も平行して行うこととしました(昆虫塾会員限定です)。こちらは5名が参加。
参加して頂いたお子様たちの感想文や写真もどんどんHPに載せますのでメールで送って下さい!