イベント開催報告

2019年 昆虫観察&採集会・標本教室・昆虫飼育教室

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中級標本教室

12月15日(日)、ファーブル昆虫館にて、経験者向け昆虫標本教室(レベルアップコース)を開催しました。
初級標本教室に参加したことのある11組12名の方が集まってくれました。
開始前に奥本館長から、「地球温暖化の影響もあり、南米などで大きな森林火災が多発しています」
「焼けてしまっても日本だと草や木が再生しますが、ジャングルは砂漠になってしまい、虫も採れなくなってしまいます」
という話がありましたが、それをちゃんとメモしている子もいました。

さて、さっそく甲虫の標本作りからはじめますが、手順を忘れている子もいたようです。
復習もしながらですが、進めて行くとみんな自ずと手が動いていきました。
自分が採集した昆虫の展足をしたり、長いペフ板を使って大きなクワガタの標本を作ったり。
スタッフたちにチェックしてもらいながら、それぞれ思い思いの標本を次々に作成しました。

クワガタの他にタマムシやカミキリムシなど標本の種類も多数。
小学3年生以上はチョウの標本にも挑戦します。
付き添いのお母さんと二人羽織りのようになって奮闘する姿も。
制限時間までにとうとう5頭の虫を作った子もいました。
手提げ袋に入りきらないほどの作品を手に手にみな満足そうに教室を後にしていました。

もうすぐクリスマス、昆虫館には虫ツリーが飾られていました。メリークリスマス!(こ)

初級標本教室

11月24日(日)、西日暮里駅『エキラボ niri』にて初級昆虫標本教室を開催しました。
スタッフの準備も少しは慣れたのか、約15分で完了。
ただラボの隣が工事中で、通行途中の方から覗いてもらいづらいのがちょっと残念でした。
今回で2回目となるエキラボでの開催に、12組14名の方が集まってくれました。
講師の梅田さんの説明でスタート。初心者向けなので、1頭目はみな同じクワガタムシが題材。
標本教室がだんだんと進むうちに、パパの出番が増えていく。子供の時分を思い出したのでしょうね。きっと。
ママ達も頑張って子供たちと奮闘していました。「結構、細かい」なんていって。

標本から少し距離を置かれていたママにお聞きしました。「虫、大丈夫ですか?」
「なんとか、脚だけは触れています」 脚って、とっても小さいのにね。次は「目指せ、昆虫とのハグ!!」

休憩をはさんで、次は自分で選んだ甲虫にチャレンジ。
前回はクワガタだけでしたが、今回は、タマムシありーの、カミキリムシありーの、で選ぶ子供たちの目が真剣そのもの。
一番人気は、タマムシ。やっぱ、きれいだもんね。
2頭目は慣れてきたのか、結構スムーズに仕上げていく子供たち。
その姿をみて、「昆虫好きになってね、いつまでもね」とスタッフは願うばかりです。

我々の本拠地である「虫の詩人の館」はオープンではないので、このような場所で教室を開催できることは、一般の方にアピールできる絶好のチャンス。
これからも末永く続けていきたいなと決意も新たにしました。(お)

昆虫飼育教室

11月10日(日)、今年最後の昆虫飼育教室 ~ヘラクレス編~ を開催しました。
13家族、26名が参加し、カブトムシの王様「ヘラクレスオオカブトの飼育教室」ということで会場は熱気がむんむん。
パワーポイントを使った卵、幼虫、前蛹、蛹、成虫の説明を子どもたちもメモを取るなどして、真剣に聞いていました。

大型の飼育容器の中身をブルーシートの上に広げて確認する場面では、子供も大人も身を乗り出して見守っていましたが、
固まったマットが容器から出ると同時に何頭かの1-2齢幼虫が転がり出てくると「オォー」とどよめきが起きました。
20頭ほどの幼虫と卵が1つ出てきましたが、このセットは2回目だったので、想定外の数の多さには驚かされました。

「この幼虫は皆さんが持ち帰る分ですよ」と配付用の別のコンテナボックスを開けた瞬間に子供たちの手が出てきました。
子供たちの興奮をなだめながら順番を決めて、なんとか無事みんなにヘラクレスの幼虫を配り終わりました。
この他にも750㏄のガラスのフタ付の容器4本で管理していた幼虫を希望者に有償でゆずり渡しました。

最後に質問コーナーを設け、ヘラクレスの幼虫の情報と飼育方法をまとめたレジメを配って終了しました。
参加した方々の熱気が伝わってきた盛況な昆虫飼育教室でした。みんな大事に育てて、結果を報告してくださいね。(け)

初級標本教室

10月27日(日)、西日暮里駅に10/11にオープンした『エキラボ niri』にて初級昆虫標本教室を開催しました。
今回はじめて昆虫館以外での標本教室開催ということで、標本や道具の準備、そして荷物の搬送とスタッフもドタバタしつつもワクワク。
参加者は年長さん、小学生、高校生、そして大人も2名。
計12名の受講者とその同伴者、そして新聞社の取材や見学者もあり会場はまさに大盛況。

昆虫について、標本についての基本的なお勉強のあと、いよいよ標本作りの実習がはじまりました。
1頭目はみんな同じ種類の昆虫(インドネシアのクワガタ)を題材にして、虫の持ち方などの基礎から学んでいきます。
最初の難関は標本針をクワガタの硬い翅に刺すこと。
低学年の子たちはさすがにムリなので、パパやママにやってもらい、展足(形を整える作業)からやっていきます。
触角や爪の先など、細かいところもありますが、参加者はそれぞれ真剣そのもの。周りのスタッフに質問を浴びせながら作業を進めました。

出張教室のため、題材は甲虫のみ。休憩をはさんで、2頭目は自分で選んだクワガタにチャレンジ。
と、その前に会場はみんなの熱気がすさまじく、急きょガラス戸を全部開けて換気。文字通りオープンラボになりました。

夏までは虫に触れなかったという大人の参加者も一生懸命細部にまでこだわって標本と格闘していました。
最後にオマケで3頭目の小型のクワガタを希望者に配付しましたが、すぐさまその展足をはじめる参加者も多数。
終了時間ギリギリまで、子供はそっちのけで標本作りに没頭しているお父さんもいましたね。
とにかく無事かつ盛況裏に第1回目のエキラボ標本教室が開催できてスタッフと関係者一同ほっとしました。(こ)

初級標本教室

10月20日(日)、初級昆虫標本教室を開催しました。参加者11名(うち、甲虫2種が6名、甲虫とチョウが5名)
奥本先生から最近エジプトでスカラベの標本が見つかったという話にちなんで「皆さんも5千年もつ標本を作ってください」というエールをもらって教室スタート。
標本についての基礎知識の説明のあと、まずは外国産のクワガタを題材にした標本作成のしかたを学びました。

休憩をはさんで、2頭目の甲虫とチョウの展翅の組に分かれて標本作りを続けました。
甲虫組は1つ目で学んだ手順で標本作り。チョウ組は講師が沖縄で採集したチョウを材料に展翅のやり方を教わります。
2頭目のクワガタで、大アゴが固くてうまく開かないのもありましたが、皆それぞれがんばって作業を進めていました。

チョウ組の中には2頭目の展翅に挑戦する参加者もいましたが、どうにか時間内に完成。
参加者のみなさんの熱気満ちた2時間あまりは、あっという間に過ぎてしまったように思います。
今日学んだことを生かして標本づくりの練習を続けてください。(ま)

秋のバッタ観察・採集会

10月6日(日)、前日までの好天と、暑すぎる位の残暑とは裏腹に、気温は低め、集合時間には無情にも雨が落ち始めた天気で始まった今回の採集会。
天気が悪いので、前日、当日にもキャンセルOKと案内したにも関わらず、16組37名のほぼ参加者全員がやる気満々で集まっていただき、スタッフも一安心。
採集地に着くとなんと雨があがっていて、河原にいる虫の説明や、注意事項を聞いた後、採集開始!皆さん思い思いの方向に、ネットを振りつつ向かいます。
この3日後にとある幼稚園で開催する昆虫教室の題材として必要なバッタを確保するというノルマがあるため、スタッフも必死で探します。

やはり日差しがなく、気温も低めということでバッタの数は少なめで、なかなか飛び出してくれません。
その反面、バッタの動きは鈍く、地面に止まっているトノサマバッタを見つけた子は、難なく捕まえられるという利点もあったようです。
皆さん、それぞれ数は少ないもののトノサマバッタ、セグロバッタ、イナゴ、ツチイナゴ、ショウリョウバッタ、ツユムシ、カヤキリ、クビキリギス等が採集できたようです。

その他、チョウではこの季節に多いけど、あまり知られておらず実はとっても美しい、ウラナミシジミやヒメアカタテハ等を採った子もいました。
虫は少なめだったけど、皆さんから「楽しかった」「おもしろかった」という声を聞き、スタッフもほっと胸をなで下ろしました。

終了時刻となり、一旦解散とした途端、なんと大雨が降ってきて、ピクニックシートを広げてお昼を食べていた人は近くの神社に逃げ込みました。
つまり、採集中のみ雨が降らないというミラクル!皆さん(スタッフも?)の普段の行いが良いことを証明する採集会となりました。
そしてこの一週間後、台風19号で河原は水没してしまったのでした・・・今回のお見送り担当はイチモンジセセリ。(し)

初級標本教室

需要に応えるべく、8月に続き9月22日(日)の初級標本教室も、午前・午後のダブルヘッダーで開催しました。
午前の部は年長~小学低学年の子たちを対象とした甲虫だけを題材にする教室で12名が参加。
それでもなかなか低学年の子一人で針を刺すことなどは難しいため、保護者の方に一緒に手伝ってもらうことを前提としています。
はじめての子たちですので標本とは何かということから説明をし、まずはクワガタムシを使って標本作成スタート。

みんな昆虫が大好きだからでしょう、大きなクワガタを持つことにはまったく抵抗はないようです。
甲虫の翅は固いので、さすがに昆虫針を刺すのはパパやママの出番。ただ、まっすぐ刺すのには苦戦していたようでした。
あっという間に1時間が経ちましたが、全員1つ目の標本の展足をし終えました。

休憩をしてから2つ目にとりかかります。これは各自が予め好きな虫を選びました。
やはりクワガタ類の人気がありましたが、カミキリムシ、バイオリンムシに挑戦する子もいました。
足の先がとれてどこかに行ったと思ったら自分の腕についていて、ママにピンセットでとってもらう場面もありましたが、みんな1つ目よりも手際よくできたようです。

午後の部は、主に小3以上の子を対象とした初級教室。午前の部と同様、定員の12名が参加しました。
1つ目はクワガタムシの標本作りを全員で習い、休憩を挟んで2つ目は甲虫組とチョウ組に分かれます。
甲虫はやはりクワガタが人気でしたが、外国産の大きなゾウムシを選んだ子もいました。

チョウ組はスジグロカバマダラという南方系の美しい蝶が題材。
展翅版と展翅テープを使っての細かくて集中力がいる作業ですが、あきらめる子は一人もいません。
ちょっとだけパパやママにお手伝いしてもらいつつも、みんな無言で一心不乱。
高学年の子は2頭完成させていました。
教室が終了したとき、それぞれの顔には達成感と満足感があふれていたように思います。

毎回募集を開始するとすぐに満席になってしまうため、今年はこうしたダブルヘッダーも開催していますが、まだまだ需要に追い付かないようです。
スタッフは全員ボランティアで、人数も多くないため、どうぞご容赦願います。(こ)

秋型アゲハ観察・採集会

9月15日(日)、事前の予報では開催が危ぶまれたものの、晴天に恵まれ37名の参加が集まり、駅から開催場所の公園までの急坂もなんのその皆元気に登って行きました。
再集合して採集にあたっての注意事項の説明のあと、はじめての参加者は網の振り方、虫の見つけ方を聞いていよいよ採集開始。
この日は天気には恵まれたものの花が少なくヒガンバナもまだ咲いていない。アゲハを採るにはポイントが絞りにくい状況でしたが、バッタの仲間はたくさんいました。
蝶は数は少ないながら、ナミアゲハ、キアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、クロアゲハ、ツマグロヒョウモン、テングチョウなどが見られた。

昼飯の後、成果報告。長い空中戦を制して見事アオスジアゲハを仕留めた虫パパ、出合いがしらに素早く反応してナガサキアゲハをネットインした虫母などの武勇伝も伝わってきました。
三角紙からはみだすほどの大きなモンキアゲハを採った人もいたり、遠路北海道から参加された女性は、スタッフも刮目のネット捌きでした。
スタッフが採集した蝶などを希望者に配付して解散となりましたが、成果に満足できず残って採集を続ける参加者も多かったようです。

軍港を見下ろす丘からの眺めはおだやかな東京湾でしたが、そこをあの台風が駆け抜けていった、対岸の房総半島は甚大な被害だったと思うと複雑でした。
虫の世界にも影響が大きかったようで、カワトンボは全く見られませんでした。

14時過ぎ、雲行きが怪しくなってきたので、スタッフも山を下り始めたのですが、その道すがらクズの茂みがありました。
「幼虫がいるかなあ」とガサゴソやっているとそこへメスが1頭、大きなおなかを抱えて舞い降りてきました。
そしてクズの花芽にはこちらの期待通り生みたての卵が・・・(お)

昆虫飼育教室

9月8日(日)、再び佐藤さんに講師をお願いし、クワガタ飼育教室を開催。台風15号が迫っていましたがキャンセルはなく、11名(11組)の参加者で会場は満席でした。
冒頭、奥本館長から「図鑑でながめていた虫たちが本当に動く、毎日成長する、その楽しみを覚えるコツを掴んでください」との講話に続いて授業が始まりました。
教材は佐藤さん自ら産卵させたギラファノコギリクワガタとニジイロクワガタ。
ギラファは発酵マット、ニジイロは菌糸ビンで育てます。マットをガラス製のビンに詰め込む模範演技のあと、参加者の子供たちにも実習してもらいましたが、11名全員が詰め終わるのに1時間近くかかりました。

「では、ギラファのケースを開けてみましょう」
佐藤さんが段ボールの上に飼育ケースをひっくり返すとソーセージ級から孵化したてのアカムシ級まで大小さまざまな幼虫がこぼれ落ち、「おおー!」という歓声が上がりました。
幼虫を選ぶ順番を決める「クイズとジャンケン」も子供たち同士の真剣勝負となり、大いに盛り上がりました。

休憩タイムを挟んだ後半戦は、ニジイロクワガタの出番です。
自信を持ってケースを返した佐藤さんでしたが、思ったほど幼虫が出てきません。
それでも合計でちょうど11頭でてきてくれ、「これで皆さんに行き渡りました」と安堵の表情を取り戻していました。
最後に飼育上の注意点の説明があり、アフリカ産ハナムグリの幼虫をオマケとして頒布して教室は終了。
与えられた環境と折り合いをつけて行く虫たちの姿を、長年、自身の眼で見、頭で考え、心で感じた事実と経験に基づく話は、保護者の方たちにも訴えるものがあったでしょう。(た)

夏休み子供セミ相談室

8月24日(土)、文一総合出版とのコラボにより、セミの講演会が開かれました。
講師の税所(さいしょ)康正先生の書かれたセミハンドブックの発売を記念しての企画で、昆虫館の3階のスペースは、小学2年生から中学1年生までの参加者15名とそのご家族でぎゅうぎゅう詰めとなりました。
参加した皆さんからは、事前にセミについて質問を頂いており、税所先生は、その質問を柱にお話を進めてくださいます。
セミの鳴き声についての解説からスタートし、卵から成虫までの生活史、餌について、抜け殻、翅の形や仕組み、そしてオシッコに至るまで!?クイズや写真・動画・音声を織り交ぜながらの楽しいお話が続きました。

参加者からの質問コーナーで、「単にどうして?と質問するだけでなく、逆にそうでなかったらどうなのかなと疑問を持ち、自分なりに考えてみることも大切なんだよ」との先生の言葉が印象に残りました。
休憩を挟んで約2時間の講演中、参加者の皆さんは熱心にメモを取ったり、同行の"セミの会"の松下様持参の大きなテイオウゼミや、外来のタケオオツクツクの標本などを興味深そうに観察したり・・・
夏休みも終盤に差し掛かったこの日は、最も身近でタイムリー、でも奥の深いセミのお話が聞けたスペシャルデーとなりました。(さ)

初級標本教室

8月18日(日)、夏休み集中昆虫教室の最後を飾る初級標本教室を、午前・午後のダブルヘッダーで開催しました。
午前の部は、標本を作ってみたいけど、まだ手先の器用さや力が足りない年長~低学年の子たちが対象で12名が参加。
なかなか子供一人では標本作りは難しいため、保護者の方に一緒に参加していただくことを前提として、最も基本的で比較的容易な甲虫標本を題材とした教室です。
簡単な説明を受けた後、外国産のクワガタを使って標本作成開始です。

足はちゃんと動くかな?触角はどこ?針はどこに刺すの?等、たくさんのことを教えてもらいながら、標本作製に集中!お父さん、お母さんたちも一緒にヒートアップ!
あっという間に1時間が経過して標本が完成しました(本当の完成は乾燥が終了する2週間以上あとですが・・・)。
休憩を取った後、自分で選んだ甲虫を使って、さっき教えてもらった事を思い出しながら標本作りに取り組みました。思った通りに出来たかな?
やや時間が余ったため、特別サービスで希望する子たちにはセミの標本作りにもチャレンジしてもらいました。

午後の部は、小学3年生以上を対象とした甲虫とチョウを題材とした標本教室です。
午前の部と同様12名が参加して満員!盛況です。
まずは手慣らしで甲虫の標本作りを行い、その後は休憩を挟んで、いよいよチョウの標本作りにトライです。
今回はスタッフが採集した沖縄のマダラチョウを使って、まずはチョウの持ち方、羽の開き方等を教えてもらいます。

次は身体への針の刺し方を教わりますが、身体に直角に上手く刺さらず、四苦八苦する子も。
展翅版に針を刺したチョウを置き、羽の整形を行います。針の先を羽の翅脈に引っかけ、形を整えて行きます。
ちょっと難しいかな?お父さん、お母さんたちも身を乗り出して、お手伝い。
最後の難関、触角を展翅テープの下に入れる作業を、なんとかやり遂げ整形の完成です。

その後は、自分で採集したチョウの標本を作ったり、セミの標本作りを教えてもらったりした後、終了となりました。
もう夏休みも残り少ないですが、まだ昆虫シーズンは続きます。身近なところからで結構ですので、昆虫探索、標本作り等やってみてね!(た)

セミ・トンボ標本教室

8月14日(水)、セミ・トンボの標本教室を実施。この教室は、毎年この時期にしか実施しない。
標本にする虫が豊富な時期だからこそで、スタッフが手分けをして、セミとトンボを採集して教材としているが、短期間に必要数を揃えるのもなかなか大変だ。
今年は午前の部と午後の部に分かれてダブルヘッダーで開催した。午前は11名、午後は10名が参加。
この時期は、急に体調を崩す子がいるが、今年も体調不良で涙をのんだ子がいたのは残念だった。

セミの標本は、専用の展翅板を作ることからはじめます。
教室ではキットを準備したが、自分でやる時には、セミの大きさに応じて自作します。簡単な工作だから、やれるはず。

トンボの標本づくりでは、乾燥させると腹の部分が折れることが多くなるので、乾燥したエノコログサの茎で補強します。
また、体色が変わりやすいので、それを少しでも少なくする方法も教わった。
セミ・トンボの標本づくりそのものは簡単だが、採集後の保管のしかた、作業の準備を工夫することが大事。

標本作成の手順やコツなどを保護者の方々に覚えていただきながら実習し、午前、午後とも盛況理に終了した。
残り少なくなりつつある夏休み、たくさんの標本にチャレンジして、やりかたをマスターしよう。(な)

昆虫ジオラマ作成教室

8月12日(祝)、年1回のジオラマ教室を開催しました。参加者は10名(8組)。
梅田先生から「決め事が多い標本教室と違い、自由な発想で皆さんのセンスを発揮してください」とのお話のあと標本とケースを選んでさっそく作業開始。

100mmオーバーのギラファノコギリクワガタ、アトラスオオカブト、ナンバンダイコクコガネ、サソリなどの中から題材を選びました。少し難易度の高い蝶(オオムラサキ)に挑戦する子も。
まず、スタッフが下地を塗布しておいたケースの台をアクリル絵の具で着色し、次にステージとなるクヌギの樹皮を構想通りボンドで固定します。

いよいよ標本を活きているようにカッコ良く整形します。台と標本の合体は、お家に持って帰ってからのお楽しみ。
サソリは尾をアーチ型にするのに苦戦したり、ダイコクコガネが転がす糞玉を作ったり、オオムラサキの口吻を伸ばして吸蜜する様子にしたり。
皆それぞれ工夫し、難しい作業はパパやママも加わって協力して、個性的な作品ができたようです。

最後に乾燥と合体作業時の注意を聞いて終了となりました。自分で採集した昆虫でもチャレンジしてください。(と)

クワガタ飼育教室

8月11日(日)、午前のタガメ飼育教室に続き、午後はクワガタ飼育教室を開きました。参加者は11名(10組)。
教材はクワガタ界の伊達直人氏から提供を受けたオオクワガタペアと講師自らが採集してきたノコギリクワガタ♀。
講師の佐藤敬氏は外国産クワガタの輸入が解禁になった年から飼育の研究をしている第一人者です。

前半はパワーポイントを使った講義。小学生にはチョット難しかったのか、ちょっと上の空の参加者もいました。
が、良く話を聞かなかった子には、この後試練が・・・。

後半は実際にノコギリクワガタの産卵セットを作ります。中型のプラケースに飼育マットを詰め、産卵木を埋めます。
そこにノコギリクワガタのメスを2頭入れると、産む気満々のメスはさっそく潜り込んでいきました。
うまく産卵してくれたら、一か月もすると小さな幼虫がプラケースの際に見られるそうです。

最後にオオクワガタを配りました。ただし、渡す順番は今日の講義の復習問題に正解した子からです。
最初に渡すとクワガタが気になって授業に身が入らないからという配慮でしたが、効果はなかったようです。
第一問の正解者はなんと一人!一番大きなオオクワ(75ミリ!)を持ち帰りました。
続いて佐藤さんの環境問題クイズに正解した順にオオクワをもらっていきました。
家でちゃんとセットできたかな?(う)

タガメ飼育教室

8月11日(日)、世間はお盆休みムードの中、ファーブル会初のタガメ飼育教室を開催しました。参加者は11名。
奥本館長のオープニングトークのあと、梅田さんから水生昆虫全般について、どんな種類がいるのかなどを聞きました。

今回はいつもと違って午前中の開催のため、館内で飼育中のゲンゴロウ、コオイムシ、タイコウチにも来てもらいました。
どういうところにいるのか、水生昆虫の捕まえ方、採集道具とコツをきいて、行ってみたいぞと胸を高まらせる子供たち。

さて、今回メインの講習、スタッフの大橋さんからタガメ飼育について経験談を交えながらの話を聞きました。
タガメが実際に金魚を捕食するところも観察しました。じっとしていたタガメが投入されたエサの金魚を目にも止まらぬ速さで捕まえると、子供たちから「おーっ」と歓声があがりました。
それから各自に配付されたタガメを、虫眼鏡を使ってオスメスの判定をしました。今回みんながもらったのはオスでした。

ペアで飼ってみたいという子はメスを、成虫になる過程を観察したいという子は5齢幼虫を追加で買って帰りました。
最後にゲンゴロウ幼虫の上陸セットを見て、ゲンゴロウの蛹室を掘って深さなどを観察しました。

タガメは暑さに弱いので保冷材と一緒に保冷バッグに入れ、なるべく揺らさないようにするなど、持ち帰りの際の注意事項を聞いて解散となりました。
飼育は手間がかかりますが、みなさんのタガメが雄大にカマを広げて楽しませてくれますように。(れ)

初級昆虫標本教室

8月10日(日)、猛暑の中、恒例の夏休み集中昆虫教室の第1日目、初級昆虫標本作成教室を開催しました。
奥本館長から「かっこいい標本を作ってください」との激励をうけ、10名の参加者は早速標本作りを開始!
最初は外国産のクワガタを使って甲虫の標本作りを学びます。
お父さん、お母さんたちも一緒になって約1時間集中し、教室は熱気むんむん。

休憩してクールダウンしたあとは、小3以上はチョウの標本作りを教えてもらい、その他は自分の気に入った甲虫を使って復習をしました。
中には以前採集会で採ったチョウを持参し、スタッフと一緒に標本作りをした子もいました。


まだまだ夏休みはこれからですし、ぜひ自分で昆虫採集し、標本作成にチャレンジしてください。(た)

穴山一泊採集会

やっと梅雨が終わり、夏の暑さが訪れた8月最初の週末に恒例の穴山一泊採集会を開催しました。参加者は8組18名。
まず宿に入り、イベントの全体説明をして、参加家族同士自己紹介をしたあと、早速出発し採集ポイントへ移動しました。
バナナトラップの準備をし始める頃は遠くで雷鳴が響き、雨の心配をしましたが、本格的に降ることはなく雨雲は通り過ぎていきました。

家族がそれぞれこれはと思う木にバナナトラップを仕掛けながら、カブトムシ、コクワガタなども少数ではありましたが見つけることができました。

一旦宿に戻って夕食をとったあと、夜の採集と観察に出かけました。
最初のポイントでは、樹液に集まるカミキリやカブトムシを多数観察できました。
次にトラップを仕掛けたポイントに移動、まずトラップに集まった虫をチェックし、カブトムシなどを採集。
ライトトラップでは、数種のカミキリ、カブト、オオミズアオ、ヘビトンボ等々、多数の昆虫が観察出来て大いに盛り上がりました。

翌日の早朝、前日に仕掛けたトラップに集まった虫を採集しつつトラップの回収を行い、多数のカブトとクワガタなどが採集できました。
宿に戻って朝食をとり、解散前にスタッフが採集した景品虫の争奪くじ引き大会を開催。

カブトムシ、カミキリは多数いたもののクワガタは多いとは言えない状況でしたが、夜の森での観察・採集、
発電機を使った灯火採集など、めったにできない活動を楽しんでもらったことでしょう。(ま)

今回のこれなんだ?はこのカミキリ。 実はけっこうレアなんだよ。

夏の昆虫採集・観察会

7月28日(日)、年に一度の千葉県での採集会、夜来の台風が心配され、事実集合1時間前にはかなり強い雨が降っていました。
ところがやがて雨も上がり、公園事務所前に全員が集合した頃には、梅雨明けの強い日差しが照りつけました。
さっそく参加者(この日は10組23名)全員で集合写真を撮って出発進行!

採集エリアへ向かう途中の園内エリアで、もうすでに色々な昆虫が見つかり、なかなか前へ進めませんがそれも一興。

気候不順が続いたせいで虫の発生は例年とは比較にならない低調なものでしたが、それでも、午後の田んぼ巡りではミドリシジミらしき影を遠望し、
梅田先生が見事なギンイチモンジセセリをネットイン。多様な環境のおかげか、と感じ入りました。

みんなでお昼を食べて、スタッフが採集した昆虫をジャンケン大会で配付し、暑い・熱い採集会は解散となりました。
乾いた武蔵野台地とはまた違った、北総台地の湿気たっぷりの空気でした。違った場所も時には良いものだと。(た)

解散後、恒例の田んぼ巡りもしました。都会の子たちは畦道を歩いたこともないかもしれませんね。
今日のお見送り担当はニイニイゼミの抜け殻とハエ(見えるかな?)

オオムラサキ採集・観察会

7月21日(日)、梅雨の間隙を衝いてようやくオオムラサキ採集会が催行されました。
穴山初体験の13組31人が集まり、まずは注意事項などを確認してポイントに向けて出発。

現地は長雨で樹液の大半が洗われ、スズメバチやカナブンまでがまばらな中、お目当てのオオムラサキは遥か上空。
それでも見事ネットインした少年がいて、昼の集合時間に梅田先生から称賛されていました。
また、よい型のノコギリクワガタの♂を蹴り落としたお母さんもいました。
きっと自分史の大きな1ページとなったことでしょう。
他にも、最近では此処の定番となったルリボシカミキリやヤマトタマムシも見られました。
本命の数は多くありませんでしたが、3回にわたる延期の末の参加者の執念が天に通じた採集会となりました。(た)

初級昆虫標本教室

6月30日(日)、初級昆虫標本作成教室を開催しました。参加者12名(うち大人2名)。
梅雨らしく外は雨。標本教室向きの天気となりました。
奥本館長のお話のあと、まずは色々な昆虫標本の完成品をながめてイメージアップ。

まずは外国産のクワガタを題材にして基本のキから学んでいきました。
子供たちはみんな一生懸命ですが、付き添いの保護者の方たちも真剣にメモや写真をとっていました。

クワガタの展脚ができて休憩としましたが、熱心に標本を微調整するママの姿もありました。
今回は小学高学年、中学生、大人の参加者が多く、ほとんどの参加者が後半はチョウの展翅に挑戦。

ツマムラサキマダラやミヤマカラスアゲハなど、小学生も含めてみんな2つ完成させていました。
教室終了の頃、外はかなり大雨になりましたが、みんな作品を濡らさずに持って帰れたでしょうか。(こ)

初夏の昆虫採集・観察会(2)

6月16日(日)、参加者(12組26名)のみなさんの普段の行いの良さか、執念の祈りが天に通じたのか、
前々日までの天気予報では雨でしたが、どんどん予報は好転し、なんと当日は快晴に近い天気となりました。
勝沼ぶどう郷の駅からはタクシーに分乗して山の中へ向かいました。


一旦集合して注意事項を確認していざ出発。シカ・イノシシよけのゲートを開けて山道へ突入しました。
出迎えてくれたのはオオセンチコガネ。川沿いに歩くとカワトンボやミスジチョウやハナムグリたちが飛び交います。

あっという間にお昼になり、少し開けた場所に集まってみんなでお弁当を食べました。
午後は少し下ったところから別の沢伝いの山道に入ってみました。
サカハチチョウ、アオハナムグリ、ツチイナゴ、コクワガタ・・みんな様々な虫に会えたようです。

他にもカミキリムシ、ゾウムシ、オトシブミ、コガネムシなどの甲虫類も色々いました。
後半はヤゴやオタマジャクシなど、水の中の生き物に夢中になる子たちも。
とにかく貴重な梅雨の晴れ間の一日をみなさん満喫したのではないかと思います。(こ)

今日の これなんだ?

初級昆虫標本教室

5月26日(日)、初級昆虫標本作成教室を開催しました。大人の参加者も2名いました。
東京は前日に続いての真夏日。とても5月とは思えない暑さでしたが、教室の中は子供たちの熱気でさらに上昇。
奥本館長の挨拶と標本作成の基本のお話のあと、さっそく外国のクワガタを題材に練習スタート。

1時間以上かけてみな展足を完成させたところで一旦休憩としましたが、疲れた様子の参加者はいません。
みんなやる気満々で、待ちきれずに早く再開してほしいという子もいたほど。


熱中症になることもなく、集中できたようです。今回覚えたことをそれぞれ自分で復習してくださいね。(こ)

春の昆虫採集・観察会(3)

5月12日(日)、藤野周辺でこの春3回目の採集会を開催しました。参加は11組24名。
目的地の入口までバスで行くという選択肢もありますが、がんばって行進していきました。
やや曇ってはいたもののその分気温は高くなかったので、汗をかかずに歩いていけたのはよかった。

途中、道路沿いの電柱でジャコウアゲハのサナギがお出迎え。
その後もルート沿いでモンカゲロウや色んな蛾の幼虫や何種類かのチョウたちも観察できました。

ウスバシロチョウ、カラスアゲハ、オナガアゲハ、クモガタヒョウモンもでてきてくれましたね。
川辺ではニホンカワトンボ、ダビドサナエ、クロサナエたちがキラキラと翅をきらめかせていました。

甲虫類はオオゾウムシ、カツオゾウムシ、ヒゲナガオトシブミ、クルミハムシ、キンケトラカミキリなど。
お昼を食べて解散したあともほとんどの家族が居残って採集・観察を続けていました。
山の麓まで降りたところでは、スタッフが見つけたクワコ(野生のカイコ)を一生懸命に手を伸ばして撮影する子の姿も。

このフィールドは高低差も距離もあり、ハイキング採集とも言えますが、みんな元気に駅に着いたようです。(こ)

今日の”これなんだ!?” (わかる?)

初級昆虫標本教室

5月6日(日)、令和はじめての初級昆虫標本作成教室を開催。小学生12名が参加しました。
奥本館長の「ノーベル賞をとりたいと思う人!」の質問にこわごわ手を挙げる子が何人か。

初級コースなので、まずはみんなで甲虫を題材にして基本的なやり方を練習しました。

後半は自分の選んだ昆虫で復習。または、小3以上はチョウに挑戦することもできます。

教室が終わっても居残ってさらに練習していた子もいたようです。(こ)

春型アゲハ観察・採集会(2)

5月4日(土)、GW最後の採集会は、今年2度目の横須賀塚山公園での春型アゲハ採集観察会。
9時に11家族30名が集合。空は曇っていて、チョウが飛ぶかどうか心配しながら、現地へ急坂を登る。
広場で諸注意と、初めての参加者のための基本講習を終えても雲は広がっているが、気温が上がってきてジャコウアゲハなどが出始めた。
公園の管理所の方々にもご挨拶し、思い思いの場所に展開した。

しばらくすると雲も少しずつ取れて青空が広がり、何種類ものアゲハ、タテハ、ジャノメ、シジミなどのチョウが現れた。
クマバチがホバリングし、サツキの花にはマルハナバチが集まる。
サクラの樹には、ナナフシモドキやヨコヅナサシガメ、シャクトリムシ、ハムシの仲間などがいた。

お昼になって一旦集合してお弁当タイム。一緒に採集して仲良くなった子供たちの会話もはずんだ。
みんなの成果を聞くと、それぞれ何かのアゲハチョウは採れたよう。アオスジアゲハやモンキアゲハを採った子もいた。
さらにスタッフが採ったアゲハやナナフシモドキをジャンケンで配付。採った虫の飼い方を聞いたりもした。
その後、自由解散となったが、多くの人たちが居残って春のううらかな一日を楽しんでいた。

オサムシが好きという参加者がいたので、番外編で森の中へオサムシ探しツアーへ。しかしザンネンながら結果はボウズ。
でも、ポイントの見方や採集の仕方の学習はできたのではないかと。

午後2時ごろ、空には積乱雲があらわれ、その下には黒雲が暗く広がりはじめた。
雷雨の恐れがあるので、引き上げるよう参加者に促し、スタッフも駅に急いだ。
横浜では雨が降っていたが、雷雨の中心は東京中西部だったようだ。みな、無事に帰ったろうかと心配した。(な)

本日のお見送り担当?はセモンジンガサハムシ

春の昆虫採集・観察会(2)

5月2日(祝)、本来は4月30日開催予定でしたが天候不良のため延期に。
平成最後の採集会だったはずが、くしくも令和最初の採集会は絶好の天候となりました。
参加者8家族19名とスタッフは隊列を組んで川沿いの道を進んでいきます。

歩きながら、道沿いの木や草むらやガードレールにとまっている虫たちを探します。
アゲハの姿もちらほら見られましたがなかなか採れず、でも色々な虫が観察できました。

モンウスギヌカギバ、アカタテハ、トラフシジミ、カワトンボ、そしてオオセンチコガネもでてきてくれました。
ウスバシロチョウを狙う子が多い中、なぜかカタツムリとイモムシとナナフシの詰め合わせを作るママも。
川辺におりてサナエトンボやオタマジャクシを探す子もいました。

あっという間にお昼の時間となり、みんなでお弁当タイム。
食べるのもそこそこに誰かが水路でヤゴ採りをはじめるとみんな集まってきました。
オタマジャクシやサワガニもいました。

小川にはまってクツがびしょぬれになった子もいましたが、五月晴れ、いや令和晴れの一日を満喫しました。
帰り道、駅までなかなかたどり着かない家族もいたようです。(こ)

本日のお見送り担当はアオハムシモドキ(ガードレールは意外にいい観察ポイント)

春型アゲハ観察・採集会(1)

4月28日(日)、平成最後の採集会は、快晴に恵まれながらも肌を刺す冷たい風に、なんとダウンを着込んで集合した参加者も!
果たして春のアゲハは飛んでくれるのか?スタッフの不安を他所に、参加者31名は元気に坂道を登り山頂の公園を目指しました。

公園に着いてみると、ツツジは六~七分咲きといったところ。陽射しもほとんどなくて、チョウの出現が心配されました。
それでも広場に集合して注意事項や採集の仕方の説明をきいていると、遠くに黒い影が舞うのが見えました。

その後気温も少しずつ上がり、お昼までにジャコウアゲハ、カラスアゲハ、ナミアゲハ、キアゲハ、モンキアゲハなどが飛んできてくれてひと安心。
ツツジの花には、アゲハの他にヒゲナガバチやマルハナバチなど、たくさんの昆虫が忙しく蜜や花粉を集めに訪れていました。

他にもアカタテハやルリタテハも顔を出してくれました。
毎年人気のナナフシモドキは、今年は少し遅れていたようですが、なんとか出会うことが叶い、子ども達も大喜び。

風はほとんどなく、空気がとても澄んでいたこともあり、爽やかに春の一日を過ごせました。
また今回は、中学生や小学校高学年の参加者もあり、小さい子達を上手にまとめてくれる姿が頼もしく、嬉しかったです。ありがとう!(さ)

 本日のお見送り担当はニホンカワトンボ。(一頭だけ観察できました)

春の昆虫採集・観察会(1)

4月21日(日)、今シーズン初めての昆虫採集観察会を開催。中央線高尾駅に、9時に13家族29名とスタッフが集合。
高尾駅は登山やハイカーで大賑わいのなか、臨時増発のバスで目的地近くに移動した。

現地は、シロチョウやキチョウ、シジミチョウなどが飛んでいるが数は少ない。
今年は4月前半の気温が低く、虫の出も遅れ気味だったが、やっと気温も上がって春の賑わいも始まったばかり。

それでも草むらをよくみれば、テントウムシやアカハネムシ、コメツキ、ハムシの仲間などがうごめいている。
ナナフシの幼虫もいたしアリジゴクの巣もあった。
越冬あけのチョウたちや、クビキリギス、オツネントンボなどもいた。

オオムラサキの幼虫を見つけ、これから飼育に挑戦すると笑顔の親子も。
今日羽化したと思われるトンボをゲットした子もいた。
昼食後に解散したが、居残って、それぞれに虫を追いかけたり、ニホントカゲ取りに夢中になったりする子たちもいた。

ヤマザクラをバックに記念撮影。事故もなく、みんな楽しい一日になったようで、スタッフ一同ほっとした次第。(な)

本日のお見送り担当はヒメツチハンミョウ。(体液にどくがあるので良い子はマネしないように)

中級昆虫標本教室

3月31日(日)、中級標本教室(練習会・復習会・相談会)を開催しました。
初級標本教室がいつもすぐ満員になり、練習や復習をしたい人がなかなか参加できないということで、
はじめての昆虫教室とは別に開催しました。また、昆虫にまつわるよろず相談も受け付ける会としました。
相談ということではないですが、まずはマナ先生にお願いして、急きょカマキリ飼育教室を開催しました。
実際に1齢のカマキリをつかって、飼育容器の工夫の仕方、エサや水のやり方などを説明してもらいました。

年齢や経験や希望によって、甲虫コース、蝶コース、両方のコースを選ぶことができるようにしました。
クワガタの標本をいくつも作る子、コガネムシや小さなハナムグリに挑戦する子。チョウだけに集中する子。

対象や経験がそれぞれ違うので、教える側のスタッフもなかなか大忙しでした。
説明が行き届かなかったこともあったかもしれません。(たくさん作れたと思うのでゆるしてね)(こ)

初級昆虫標本教室

3月3日(日)、初級昆虫標本作成教室を開催しました。

クワガタ飼育教室

2月17日(日)、クワガタやカブトの飼育についての教室を開きました。参加者は10組21名でした。
大型カブトムシ、クワガタの飼い方の解説と幼虫の掘り出しです。
講師の佐藤先生から、用意してくださったノコギリクワガタの幼虫を中心にお世話の仕方を学びました。
幼虫がしっかりとした蛹室を作ることができるように、容器に入れる土をすりこぎを使って押し固めます。
みんななかなか上手!

幼虫はやがて成虫になる準備を始めます。
蛹室は入れ物の壁に沿って作られることが多いので、外から羽化が確認できることもあるそうです。
カッコいい成虫の姿が見えて、早く触りたくなっても、そこはグッと我慢!
数か月経って自力で蛹室から出てきた子は、人が無理に出してしまった子より長生きであることを教えて頂きました。
先生が持ってきてくださったヘラクレスの幼虫は大きかったですねー!!
子ども達がみんな持ちたがって、軍手をはめた両手をお碗型にして順番をを待っている姿が可愛かったです。

お土産にオオクワガタの幼虫も貰って、参加してくれた皆さんは、笑顔で解散しました。
幼虫の成長が楽しみですね!無事に羽化したら、是非教えてくださいね。(さ)

冬の昆虫観察会

2月10日(日)、午前10時、9家族23名が大田区の野鳥公園に集合。スタッフも含めて30名となりました。
今回は、冬の間、昆虫や小動物たちがどうやって過ごしているかを観察するのが目的。
案内役は、この野鳥公園のボランティアもしているファーブル会スタッフの田中さん。
田中さんは1年を通じてこの公園を観察しているので、ひっそりと隠れている虫たちのこともよく知っています。

センターの教室で全体のようすを聞いたあと、園内をまわりました。
林のふちの土を掘り起こすと、ハナムグリの幼虫、土繭、成虫も出てきました。
なぜかここには沖縄にいるリュウキュウツヤハナムグリが生息しているのですが、南方系の虫なので冬でも色々な態で生きているのです。

わずか5ミリにも満たないクロスジホソサジヨコバイも見ました。
朽木のなかで越冬中のコガタスズメバチの女王、やはり朽木にいるキマワリの幼虫、ジョロウグモの卵塊、3種類のカマキリの卵、カブトムシの幼虫なども見ました。
水田の溝などに産卵に出てきたヒキガエルもいました。

ほかにもいろいろな小動物を見て、教室に戻り、ヤマトシジミとベニシジミの幼虫を顕微鏡で観察しました。
12時に観察会は終了して解散しましたが、園内に残って自由に観察をつづけた家族もいました。(な)

はじめての昆虫標本教室

1月27日(日)、今年はじめての昆虫標本作成教室を開催しました。
また、標本教室はいつもすぐに満員になってしまうため、今回ははじめての方限定。
それでも募集開始後まもなく定員となってしまいました。
当日は定刻より早めに到着する方が多く、開始時間前から昆虫館は熱気が立ち込めてきましたが・・
準備も整い、まずは奥本館長から日本における標本作成の歴史の話からスタートしました。

はじめての方限定なので、色々な基本的なことから学ばなければならないのですが・・
時間が足りなくなるので基礎知識は印刷物にまとめて配付し、パパとママに託します。
みんな早く作りたくて、そわそわうずうずしているので、ほんとに必要最小限の説明だけして早速作成開始。
まずは全員同じ昆虫(外国産クワガタ)を使って、展脚をして標本にしていきす。
力のいるところはパパママに手伝ってもらいながら、1時間半ほどかけて全員できました。

休憩をはさんで2つ目はあらかじめ自分で選んだ甲虫で復習です。
(小学校高学年以上の参加者は蝶の展翅に挑戦しました)
1つ目よりもみんな上手にできたようで、「楽しかった~!」という満足げな声も聞こえました。
また今回は、若い社会人の方も2名参加していただけて、スタッフも指導に熱がこもっていたようです。(こ)

昆虫プラバン教室

春までしばらく会えない昆虫達に想いを寄せて、1月20日(日)に昆虫プラバン作成教室を開催しました。
参加してくれた11名のお子さん達は、それぞれに用意された材料を前に、みんな早く始めたそう!
長いお話は無しにして、早速作り方の説明をします。

熱を加えることで縮んで硬くなるプラバン(プラスチック板)は、小学校や地域のイベントでも使われることもあるので、ご存知の方も多いと思います。
教室では、この板に自分の好きな虫や、図鑑で観察した虫の絵を描いて、クリップやキーホルダー、マグネットを作りました。

はじめはおっかなびっくりだった子も、慣れてくるとどんどん作品が増え、中には9個も完成させた子もいました。
模様が忠実に描かれたチョウやテントウムシ、色彩豊かで芸術的なクワガタなど、それぞれ世界にひとつの素敵な作品ができましたね。
途中に用意した休憩用のお菓子やジュースに目もくれない集中ぶり!!
改めて、子どもは絵を描くのが好きなのだなぁと思いました。(さ)



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