館長あいさつ

 『昆虫記』には実にさまざまな虫たちが登場します。
 それらは主に、乾燥した地中海世界の虫であって、日本には産しないものが多いのです。 私自身、子供の時に『昆虫記』を読んで、「実物は一体、どんな感じなのだろう」と、とても知りたく思いました。

 それで、後になって『昆虫記』に登場する虫の標本を一所懸命集めました。それと共に『昆虫記』の原書や、ファーブルの他の著作、それからファーブル以外のフランス人の書いた虫の本、更にフランスの民具などまで蒐(あつ)めるようになりました。

 そんなことをしているうちに人の輪も広がり、ファーブルや『昆虫記』を愛する人々の気持ちが集まってできたのがこの昆虫館です。

 これまでに蒐めた物や分かったことを、少しずつ皆さんに御覧いただこうと思います。また地下には、ファーブルの生まれた家を再現しました。扉を開ければ、そこは十九世紀中頃の、南フランスの田舎の家です。どうぞ、ごゆっくりお過ごし下さい。この場所が、皆さんとファーブルや昆虫との縁を深めるのに少しでも役立てば幸いです。

奥本 大三郎(おくもとだいさぶろう)

1944年大阪生まれ。フランス文学者、作家。東京大学大学院修了。

大阪芸術大学教授、埼玉大学名誉教授、NPO日本アンリ・ファーブル会理事長、ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」館長。

著書に『完訳ファーブル昆虫記』(集英社)、『ファーブル昆虫記ジュニア版』(集英社、産経児童出版文化賞受賞)、『楽しき熱帯』(集英社、サントリー学芸賞受賞)、『斑猫の宿』(のち中公文庫、JTB旅文学大賞)、『博物学の巨人アンリ・ファーブル』(集英社)、『散歩の昆虫記』(幻戯書房)、『ぼくらの昆虫記』(デコ)ほか多数。

現在、朝日小学生新聞にて「ファーブル先生の昆虫教室」を連載中。
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