イベント報告
2011年 昆虫観察&採集会・標本教室・昆虫飼育教室
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1月22日(日) 昆虫研究ファーブル大賞表彰式
ファーブル昆虫館3階
昨年募集した第1回昆虫研究ファーブル大賞の応募作品の審査会を年末に開き、今日は表彰式です。12名の昆虫少年・少女の標本や絵、研究レポートなどを表彰しました。審査は昆虫館に諸先生方を招いて行われました。皆さんの作品の素晴しさに先生方も驚いていました。表彰式での奥本先生と海野先生のご挨拶では、「勉強も大事だけど、虫も続けて欲しい」という言葉が印象的でした。
第1回昆虫研究ファーブル大賞 受賞者
最優秀賞 塩見賢太さん「謎のトンボ スジボソギンヤンマの研究」
標本部門優秀賞 増田夏向さん「3ねんかんの虫たち」
美術部門優秀賞 楠本優作さん「papillon et flur ― 切り絵で作る蝶 ―」
研究論文部門優秀賞 安達友哉さん
「ぼくまち昆虫図鑑 ― 台東区 文京区でみつけた虫 ―」
審査員特別賞
(標本部門)
奥本大三郎賞 高橋 凛さん「明野村・穴山 オオムラサキ標本・観察記」
藤岡知夫賞 小林裕太さん「採集標本2010-2011 僕のであった虫たち」
(美術部門)
藤岡知夫賞 毛利伊吹さん「ぼくのすきな水生甲虫 ゲンゴロウ・ガムシ」
やくみつる賞 井上健彰さん「昆虫夏祭り」
海野和男賞 塩見賢太さん「マルオの生活」(絵本)
馬場あき子賞 佐藤寧々さん「2012ゲンゴロウカレンダー」
(研究論文部門)
山本東次郎賞 新井麻由子さん「まゆゴンのマレーシア昆虫記」
松田邦雄賞 弘世賢太郎さん
「コブヤハズカミキリの生態 ― 冬越し、幼虫採集と飼育 ―」
松田邦雄賞 弘世俊太郎さん「ぼくがとったぞ! すてきなハナカミキリ」
皆さま、おめでとうございます。
表彰式では、Tシャツ、標本や生き虫、標本作製用具などが副賞として出されました。(亀有昆虫・柿澤さん・梅田さんからの提供品です。ご協力ありがとうございました。)
引き続き懇親会を開催し、柿澤さんが用意してくれた料理を食べながら、天竜川のザザムシの缶詰を開けて川虫の同定や、昆虫館2階の標本貯蔵室の見学やビンゴ大会など、和気あいあいの雰囲気で楽しくすごせました。
12月24日(日) クリスマス子供会
千駄木二丁目会館
今回はファーブル昆虫塾が主催する子供会。塾の部員以外にも開放して開催されました。参加は16人の子どもたちと保護者の方々、それにスタッフを入れて41人が千駄木二丁目会館に集まり満員でした。
料理などの準備がおくれ、定刻11:00になっても始められず、急きょ中嶋塾長より「虫の感覚と人の感覚がどんなにちがうか」というお話をききました。やがて料理もそろって、かんぱいし、食事。そして「ビンゴ大会」。賞品はチョウの標本や生き虫などでした。それからは、子どもたちでケーキをデコレーションして、みんなで食べました。白板に絵を描いたり、スタッフが連れてきたジムグリ(ヘビ)と遊んだり、賞品の残りの叩き売りを楽しんだりしました。また、奥本先生のご本にサインをしてもらいました。子どもたちも保護者同士もまたスタッフとの間も、ますます親しくなることができたと思います。
時間はあっというまに過ぎて、午後3時におひらきになりました。来年もまたいろいろなイベントを計画しますので、よろしく。
11月27日(日) クワガタ飼育教室
ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」
参加者、子供15名と保護者のみなさんに加えて、スタッフ5名で満員御礼。佐藤さんを講師に14時に開始しました。クワガタの成虫の育て方、卵の産ませ方、飼育経験から不思議に思ったことなどを3階で勉強。その後、駐車場に移動して各々用意してきた飼育用のビンにクワガタ用マットをスリコギで詰め込み、幼虫を入れました。最年少の女の子もお兄ちゃんのお手伝いで頑張ってました。
今回はノコギリクワガタの幼虫を用意しましたが、大きさも色々で、参加人数も多かったたので、♂♀は判定せずに今後のお楽しみです。
ぜひ、観察日記を書いてみて下さい。「イベント参加者からの声」への投稿もお待ちしてます。
10月30日(日) 光が丘公園 秋の昆虫観察会
練馬区光が丘公園 晴れのち曇り
光が丘公園で昆虫採集・観察会を開きました。
参加者は4家族と中学生の一人参加、さらに飛び入りで2家族が加わり、子供は12名になりました。
10時に集合、センター会議室で「秋の昆虫」と「光が丘の昆虫」をレクチャー。光が丘に区内で見られる蝶51種のうち47種が見られることに驚きの声が上がりました。
10:40に外に出て昆虫観察。ちょうど奥本館長も見えられ、一緒に牛蒡(ごぼう)地区へ向かいましたが、子供たちはいろいろな虫を見つけながらなかなか前に進みません。
子供たちの興味の対象は様々。高いところにいるウラギンシジミを狙う子やコオロギを探して落ち葉をひっくり返す子、アカボシゴマダラの幼虫を飼育するから頂戴とせがむ子、採集してもすぐ離してしまう子もいれば大切に持ち帰る子もいます。
昆虫だけでなくカタツムリ、カナヘビ、トカゲ、ダンゴムシ、ゲジゲジ、ジョロウグモなど現代の子供ならちょっと引くような生き物も平気で触るところはさすが昆虫少年たち。いつもの「飼いたい」という子と「ダメ」という親の攻防が見られました。
12:30に会議室に戻り、採集した昆虫の持ち帰り方や飼い方を説明。予定通り13:00に解散しました。
採集観察された主な昆虫はアオオサムシ、ナナホシテントウ、トホシテントウ(幼虫)、アカボシゴマダラ(幼虫)、ジャコウアゲハ(幼虫)、ツマグロヒョウモン(成虫・蛹)、ウラギンシジミ、オオスカシバ(幼虫)、エビガラスズメ、マユタテアカネ、オオイトトンボ、ハラビロカマキリ、オオカマキリ、コカマキリ、クビキリギス、ヒシバッタ、オカメコオロギなどでした。
第2回を12月11日に開催します。
園内のエノキの葉、樹上にはウラギンシジミが飛び交っていました。
都内の公園にもいろいろ棲んでます。
大須賀さんと奥本理事長。 立派なノコギリクワガタの顎を発見。
7月30・31日ファーブル会一泊採集会
山梨県韮崎市穴山町
30日、曇り時々雨。毎年恒例の一泊採集会は新潟・福島方面での深刻な豪雨被害がでるという、気象予報士・スタッフ泣かせの不安定な天候での開催となりました。スタッフは梅田さんご夫婦、佐藤家の翔君を含む3名、高根、安達の7名です。
参加者は小学生9人、未就学2名と保護者13名です。2時半には宿泊地の能見荘に全員集合。皆さん雨具などのフル装備で大きな荷物、保護者の皆さんお疲れさまです。到着早々着替えて集合、いざポイントへ。
先ずはクヌギ・コナラの樹と樹液が出ている場所を勉強し、皆でバナナトラップをしかけました。今年はカブトムシも大発生?のようで1本の樹に何頭も集まっています。お父さんは蹴飛ばし担当でクワガタをねらっていましたが、数が少ないようでなかなか落ちて来ません。ひょっとしたらカブトムシに追いやられてしまったのかも? トラップを仕掛け終わったころには、みんなの虫かごにはカブトムシが!しばらくすると遠くでカミナリが鳴りだし、風も吹き始めたので、雨が降り出す前にと早々に引き揚げました。宿にもどると本格的に雨が降りだし、緊急スタッフ会議を開いてはみたものの結論は「雨の様子をみよう」ということになりました。
夕食中も降り続く雨にも負けず皆さん「やる気満々」。その気持ちが通じたのか夕食後には雨もあがり、早速スタッフがポイントにライトトラップをセットしに出発。参加者のみなさんも車に分乗しポイントへ移動。初めて夜の雑木林を歩いた感想はどうでしたか? 時おり小雨も降る中、懐中電灯で自分の仕掛けたバナナトラップをチェックしてからライトトラップを観察。カブトムシや蛾が次々に飛んできてくれました。
次に駅の近くのポイントに移動して樹液が出ている樹をみてまわり、1日目を終了。
終了後も駅に向かうご家族や、部屋でカブトムシを飛ばしたり、夜遅くまで楽しんでくれたようです。スタッフの部屋でも、一頭のノコギリクワガタが脱走して夜中に飛びまわっていたり、福島で震度5強という余震もありしました。
二日目の朝はかなり涼しく雲が多めでしたが7時からの朝食をすませる頃には日も射し始めてきました。採集の準備をして早々に出発。バナナトラップにはカブトムシが頭をつっこんでお食事中、みんなでトラップを回収してついでにゴミ拾い(空き缶やペットボトルが多数落ちているのが残念!)。脱皮中のカマキリを発見。観察してから宿にもどり、最後のお楽しみ「お土産じゃんけん大会」をしました。佐藤さんと梅田さんが用意してくれた外国産の昆虫やオオクワガタなどをゲットするために子供たちも真剣勝負。「欲しい虫がもらえなくても泣かないように!」と約束をしてからはじめました。夜中にカブトムシが脱走した部屋が何部屋かあったようですが、くれぐれも昆虫は逃がさないようにお願いしますね。
二日間の日程もトラブルもなくなんとか無事終了。夏休みの思い出になりましたか? 次は標本教室でお合いしましょう。
●参加者の声
スタッフからのコメント
◎高根:ライトトラップにカブトムシがベッタリ集まった光景、同時にカブトムシのご神木にお父さん・お母さんと子供たちが多数集まってカブトムシ採集に歓声を上げている光景に感動しました。
◎安達:真っ暗闇から悠然とライトに飛んで来るカブトムシは格好良かった。
7月16日(土)オオムラサキ採集会 Ⅱ
山梨県韮崎市 新府 晴れ
参加者22名(子供11名)+スタッフ7名。
先週の穴山に引き続きオオムラサキ採集会Part2を新府で開催。穴山でかなりの数を見ているので、新府城址も大発生のはず・・・・・、あれ、全然いない・・・、なんで???。リョウブの花にハチやハナカミキリは来ているものの樹液のでる木も少ない。オオムラサキどころかカブトムシ、ノコギリクワガタも数頭しか採れない。ジャノメチョウはいっぱいいるけど・・・。開始早々梅田さんに移動を提案したが、皆を集めるのが大変だということで、昼食後に希望者を募って穴山に移動することにした。
・・・虫がいないとスタッフも辛いんですよ。・・・
早めに集合場所に集まってもらい、「穴山に行けばオオムラサキは見られるよ。希望者は移動しましょう。」と声をかけたところ飯森さん一人を残して皆で穴山へ移動。早速穴山駅でオオムラサキがご挨拶にきてくれて一安心。子供も大人も悠々と飛んでいるオオムラサキ、吸蜜中のオオムラサキを堪能してくれました。
一駅違いでこんなにも違うものかと思いますが、これも自然の不思議ですね。
7月17日(日)山地性の昆虫採集会
八ヶ岳野辺山高原 海ノ口牧場 晴れ
前日の新府城址採集会に続き、海ノ口牧場付近で第2回目の車限定採集会を行いました。
私は16日の午後より、スタッフが宿泊するペンション「ごろねのパパ」に直行したので、新府城址の採集会については又聞きですが、先週穴山で大漁だったオオムラサキやノコギリクワガタなどがほとんど見られず、穴山に移動して何とか目的の虫をゲットしたとのことで、一駅違うだけなのにやはり環境によって大分差があるのだなあということを実感しました。
今回は、早朝活動するゼフィルス(樹上性のシジミチョウの仲間)を狙おうということで、8時に野辺山駅に集合し、早速採集地に向けて出発しました。天候は快晴、採集には持って来いの天気です。20分ほどで採集地に到着。狙い通りアイノミドリシジミと思われるゼフが樹上を飛んでいます。今回参加されたご家族は皆さんやる気満々、早速ゼフにアタック開始です。
狙い通り、皆さんアイノ、ジョウザンミドリシジミ(すいません私確認できていません)、をそれぞれゲットできたようで、比較的新鮮な個体も多く皆さん大満足です。10時頃になるとパタッとゼフは飛ばなくなりましたが、メスグロ、ミドリ、ウラギン、ギンボシ、ナミといったヒョウモン類やスジボソヤマキ、ウラジャノメ、セセリ類等が多く見られ、皆さんそれぞれ戦果をあげていたようです。
今回初めて気が付きましたが、ヒョウモン類は赤い車に集まってきたり、気温が高いせいか水場で吸水していたり、新しい知見が得られました。
11:30に一度解散としましたが、午後に飛ぶゼフを期待しているご家族も。13:00近くなって、メスアカ、エゾが飛び始めました。風が強く、高く飛ぶためなかなかゲットできませんが、卍巴で降りてくる個体を狙って、皆さん必死に長竿を振ります。網に入っても、枝に引っかかって逃げられたお父さんは、お子さんに怒られて困っていましたが、ゼフ採りはそういう場面がよくあります。お父さんにやさしくしてね・・・(かつての経験より)。でもそれなりに採れたようで、楽しい時間を過ごせたようです。
とりあえず13:30頃採集を切り上げましたが、まだ残って採集されるご家族もいらっしゃいました。戦果は聞いておりませんが、天気も崩れることがなかったので、たぶんもっと採れたのではないかと思っています。
今回は時期と晴天に恵まれ、また蝶の活動時間を考慮した採集会でしたので、ご参加された皆様にはご満足いただけたのではないかと思います。
参加された皆さまお疲れさまでした。お盆の時期には展翅教室もありますので、こちらにもご参加いただければと思います。
なお、今回スタッフが宿泊したペンション「ごろねのパパ」は素泊まり3000円で、マスターがすごく良い方です。ファーブル会の評価◎です。ご興味ある方はお問い合せ下さい。
(文責 高根)
●参加者の声
スタッフからのコメント
◎得津:「オオイチモンジチョウ最盛期の北海道からスタッフ参加の得津です。16日の新府は不調で穴山に移動し、オオムラサキを観察採集しましたが、結果的に採れない悔しさ、採れた喜びが両方味わえた、いい採集会になったと感じました。解散直前に参加児童がコクワガタを「ケチなクワガタ」と言っていたことが耳に残っています。コクワガタは変化も多く奥が深い種であるといった知識の欠如からの正直な感想ですが、私自身もどこかで、美しさ、珍しさ、大きさ等に捉われていると反省しました。」
◎高和:「久々にオオムラサキを堪能しました。10数頭の集団吸蜜、ゼロ戦とグラマンさながらの空中戦、穴山駅頭までのお出迎え飛翔など、20年近く通っている中でも出色の発生状況です。ところで、毎年おとずれる穴山の日昆協ポイントの登り口にあるお宮さん、採集に行く度にお参りします。今年も朝一番で盛会を祈念したところ、やはり霊験はあらたかでした。そういえばスタッフの立川氏も同じしきたりだそうです。」
◎堀内:「今回の採集会は、穴山方面で大発生のオオムラサキと、海ノ口のゼフの採集時間帯の設定の良さが功を奏し大成功でした。
それにしても新府城址は難しい場所ではありますね。」
◎安達:「友哉(中一)と二日間参加させていただきました。16日には渋滞を避けるため4:00に出発。途中得津さんを乗せて一路中央高速へ向かいました。流石に時間が早かったためか、渋滞もなくナビでは6:30に到着予定。そこへ電車で参加の高和さんからメールが入り急拠勝沼で合流。勝沼周辺のポイントをチェックしました。
16日の新府城址は樹液が出ている樹も少なく悲しい状況でした。先週の穴山は凄かったのに何故でしょうね?午前中で見切りをつけて希望者(ほぼ全員でしたが)で穴山に移動。オオムラサキが乱れ飛ぶ中、エノキの大木の樹上をブンブン飛ぶタマムシと格闘。ギャラリーも増えてきたところでようやく数頭キャッチできて満足してました。ペンション「ごろねのパパ」では、オーナーご自慢のステレオで懐かしい音楽を聴きながら、オーナーを交えての反省会(飲み会)&ライトトラップ。海ノ口でのゼフ採集と、勝沼・新府・穴山・海ノ口を二日間で回るというスタッフにはハードなスケジュールでしたが親子ともども楽しませて頂きました。」
◎阿南:やばい!採れすぎる~!見つけたメチャ採れ☆樹液ポイントは、誰も来ないからミスネットしても恥ずかしくないんだぜ?三角缶はすでに7♂1♀のオオムラサキで満杯だ。
やばい!ニヤニヤ顔が止まらない~! いやはや、我ながら危ないお人だぜ。
でもそこにお連れした梅田さんのニヤニヤ顔は、どう見ても僕以上に危な(以下略)
7月10日(日)オオムラサキ採集会 Ⅰ
山梨県韮崎市穴山町 晴れ
前日までの天気予報が嘘のように梅雨明け宣言。穴山でのオオムラサキ採集・観察会は大人気のイベントで参加者もスタッフも気合いが入っています。
昨日から穴山に来ているスタッフや参加者もいてオオムラサキの数の多さは確認済み。今年は10年に一度の大発生とも言われているだけあって、駅に居ても何頭もお出迎えしてくれます。穴山と言えばノコギリクワガタやカブトムシも人気のターゲットですが、今年はどうでしょうか?
参加者は21名(子供8名)+スタッフ10名の大所帯です。容赦のない日差しを避けるように日陰で熱中症やスズメバチの対処方法等の説明を終えて「先ずは集合写真」飲み物も十分に確保したところでポイントに移動しました。
入口の神社への参拝を済ませて、先ずはポイント手前のクヌギの木の樹液が出ているところを観察。カナブンやオオスズメバチがたくさん集まっています。雑木林は今年きれいに伐採されていて、昨年までの樹液のポイントとは少し変化があったようですが、明るくなった分道路脇に新たなポイントが出来ていて、20頭位のオオムラサキがとまっているという姿も見られたようです。スタッフの梅田さんと高根さん、久しぶりに参加の高根俊介君、阿南君(もう立派な大人ですが)を先頭にクヌギやコナラを片っ端から蹴っていき、ノコギリクワガタやカブトムシも結構採れたようです。中学1年生の友哉君もスタッフとともにオオスズメバチを捕獲。危険なのでみんなはマネしないで下さい。それにしてもオオムラサキの乱舞はすばらしく、最後は網をおいて撮影に集中するほどでした。
初めてオオムラサキを見たというご家族はこれが当り前だと思うでしょうが、ここ何年かは樹上高くを数頭飛んでいるのを見るだけということが多かったのでスタッフも堪能させて頂きました。
堀内さんはオナガシジミを採るためクルミの木と格闘。ヤマトタマムシも少ないながら採れたようです。ノコギリクワガタはやっぱり数が減っているな~という印象ですね。
6月12日(日)初夏の昆虫採集会
山梨県茅が岳・穴山
曇り
今回は初の車での採集会です。茅が岳の初夏の昆虫を採集すべく、やる気満々の3家族+スタッフ5名で実施しました。しかも今回はあの小学館のBE-PALの取材付きです!記者は宮崎早香さん、カメラマンは猪俣慎吾さんです。今日1日宜しくお願いします。
とはいえ、今年は梅雨入りが早まってしまい、迷走する梅雨前線に悩まされた結果、前日の夜ぎりぎりになってから開催が決定されたような次第で、曇天のもと一抹の不安(虫がいない!)を抱えながらの開始となりました。
韮崎インター近くのコンビニに集合した一行は、上の方はガスがかかって虫が出てきそうもないので、下の方のポイントを目指し出発しました。途中、来月あたりのクワガタのポイントになりそうな場所に立寄ったのち、大穴隧道付近の林道で採集開始です。ちょうどイチモンジチョウの時期なのか、きれいな個体が飛んでいました。表面はあまり魅力的とは言えませんが、裏のレンガ色を見せると皆さんその美しさに驚いていました。アカシジミ(ウラナミアカ?)が上空を飛ぶのを横目に見ながら、一同林道に入っていきましたが日差しがないために小型の甲虫類が見られるだけで、なかなかめぼしい虫がいません。それでもルリタテハの幼虫を見つけたり(後日エイリアンが出てきたそうですが・・・)、オトシブミに歓声を上げたり、ヒメギスやヤブキリの幼虫を捕まえたりと一応皆さん楽しんでいられるご様子でした。
ゴマダラチョウ等も採れたようですが、ちょっと物足りないので次のアサマシジミのポイントに移動しました。「ミョーキン、ミョーキン」とエゾハルゼミが鳴く高原地帯で、再度採集開始です。アサマシジミのポイントの防火帯の草原では、相変わらずの曇天にもかかわらず、数頭が皆さんのネットの中に入りました。出始めできれいな個体のようです。
ウスバアゲハ、ヒョウモン類(ウラギン、クモガタ)、も気温が上がってくると草原から飛び出すようになり、子供たちが頑張って採集していました。大きなカメムシをわしづかみにしていた子もいましたが、匂いは大丈夫だったかな?
そういえば、BE-PALの宮崎早香さんもここからネットを構えていましたが収穫はどうだったのでしょうか? なんかネットに付けた覚えはありますが・・・。
とりあえず、ここで現地解散となりました。先行して穴山のお墓ポイントに行かれた高和さん、安達さんにゴマダラチョウやアゲハモドキ(蛾)がいることをお聞きしていましたので、スタッフと有志のご家族で行ってみることにしました。
穴山では、オオムラサキの幼虫も探しましたが、残念ながら見つからなかったようです。ノコギリクワガタも探してみましたが、まだ早いようで木を蹴っても落ちてきませんでした。一方ゴマダラチョウはビュンビュン飛んでいますが、高いのと早いのでなかなか手がでません。やっぱりアカボシよりゴマダラの方がカッコいいなと久しぶりに感じました。
今回はこんな感じで、数カ所のポイントを回る方式の採集会でしたが、天候に恵まれればもっと成果が上がったと思います。次回以降の採集会に期待します。皆様のご参加をお待ちしております。 (文責 高根)
5月15日(日)ウスバアゲハ採集会
奥多摩 梅沢林道 晴れ
ウスバアゲハ採集会を5月15日(日)、奥多摩海沢林道で開催致しました。参加者は子供5名、大人8名、スタッフ6名でした。
当日は前日までの、不安定な気候も安定し、雲ひとつない、いわゆるドピーカンの好天に恵まれました。奥多摩駅から、約3kmほどの海沢林道を目指して、皆さんやる気満々で進んで行きました。途中交通量が多いため、網は振れませんでしたが、ところどころでウスバアゲハがふわふわ飛んでおり、子供のテンションは上がる一方!
今日の子供たちは皆、本格的なネットを用意しその感触を確かめながらの採集です。
昨年ウスバアゲハを採集できた林道入口付近の斜面は、道路工事の影響でなくなってしまいましたが、別の草原でウスバアゲハが飛んでおり、ここで一端採集を行いました。
一通り子供たちはウスバアゲハを採集できご満悦の様子。ここで、梅田さんがミヤマカラスの♀を採集、子供たちが色めき立ちます。
残念ながら後続なく、先に進んでアメリカキャンプ村へ行きましたが、ウスバアゲハがパラパラおり、オナガアゲハも飛び、カラスアゲハを採集した子もいました。
ここで自由採集となりましたが、更に林道の先を進んだグループ、下に戻って採集するグループに分かれました。先に進んだグループは開けた草原でウスバアゲハを採集、きれいな春型のサカハチやサナエトンボ類も採集できました。スギタニルリもいましたが、これは時期的にスレばかり。残念ながらアゲハ類は少なく、オナガアゲハを採集できたのみでした。ウスバアゲハも新鮮な♂がほとんどで出始めのようです。
昼食前に全員集合し、成果を報告。「果報は寝て待て」方式で、スタッフの堀内さんが採集したミヤマカラスの♀はじゃんけんで勝った子供がゲット!堀内さんありがとうございました。
その後解散となりましたが、最初にウスバアゲハを採った草原で○○君が、なんとムカシトンボを採集!最後のフィナーレを飾りました。
ウスバアゲハは皆採集でき、ミヤマカラスも1♂2♀の成果でした。帰りの道のりは、ちょっと疲れた子もいましたが、皆さんご満足の様子。楽しい1日を過ごせました。 (文責 高根)
5月3日(火)初めての昆虫採集会
光が丘公園(練馬区) 晴れ
駅に10:00集合。昨年より始まったゴールデンウイーク企画第一弾。
これから本格的に昆虫採集を始めたい子供たち向けに、採集用具の紹介から昆虫網の振り方、幼虫が食べる植物(食草)を勉強する会だ。6組の家族で子供7名が参加。都立公園なので本来は採集禁止の場所だが、光が丘公園の一部を管理されている大須賀さんのおかげで網を振ることができる。まずは梅田さんがスプリングネットのたたみ方を伝授。親子で大部苦労していた。三角紙・三角ケースや毒ビンの説明を終えて実戦へ。
ツツジの花にアゲハチョウ、モンシロチョウなどが次々に飛んでくる。蝶も子供たちのネットの動きを見切っているようで、なかなかネットインできず黒いアゲハは高い樹(夏にはタマムシが飛んでいるらしい)の上の方から降りてこなかったが、ツマキチョウ、ナナフシモドキ、ビロードツリアブ、コアオハナムグリなどが採れた。
U字溝には春らしくオタマジャクシも泳いでいた。
オオスズメバチやキイロスズメバチの女王も飛んでいて、スタッフがキャッチした。夏にはジュースの飲み残しなどに集まるので注意しよう。
採集会の帰りに大須賀さんが大事に育てている食草の案内を聴き、初めての昆虫採集会は終了した。
7月16日(日) 高原の昆虫採集会
7月16日 長野県南佐久郡南牧の村 海ノ口牧場 曇り時々晴れ
朝8時に野辺山駅に集合。前日に引き続き参加してくれた京都在住の西澤さんと、千葉から参加の日下さん、千駄木から中学2年生二人と高校1年生一名に加えて、スタッフ7名の17名での採集会。
昨年元気に飛び回っていたゼフィルス類がほとんど姿を見せず苦戦の採集会。梅田さんの奥様が飛んでいるミヤマクワガタのカワイイ♂をゲットした。蝶が少ないので仕方がなく、タテハ用のトラップを仕掛けてみたところ、なんとオオムラサキが飛来。標高1,400mでもいるんですね。日下さんが持って来た、カナブン・カブトムシ入りの虫かごの中が発酵していて、見事にトラップになっていたけど、ハエの方が多かったみたいです。ヒョウモンチョウの仲間やウラジャノメなどは採れたけれど、昨年多かったスジボソヤマキは1頭も姿を見ないまま早めに採集終了。今年のゼフィルスは全体的に少ないらしいです。
5月4日(水)春型アゲハ採集会
安針塚(三浦半島) 曇り
駅に9:00集合。恒例の塚山公園での採集会はスタッフ合わせて35名と大盛況。
例年はツツジの花も終わっているが、今年は最盛期で期待が高まる。
カラスアゲハ、オナガアゲハ、クロアゲハ、モンキアゲハ、ジャコウアゲハ、キアゲハ、ナミアゲハなどを採集。ジャコウアゲハのきれいな個体が多いので、やはり全体に発生が遅れているようだった。昼食時には昨日に引き続き参加の大須賀さんがハンドペアリングの仕方を見せてくれた。
特に元気だったのは男の子三人組で、昼食もそこそこに母親抜きでスタッフの高根さんを誘い山頂のポイントへ走って行った。
なかなか花に止まらないアゲハに苦労したが、楽しい一日を過ごすことができた。
5月5日こどもの日 昆虫教室
ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」3階フリースペース
GW3連続の3日目は奥本先生のお話から始まり、昆虫少年、昆虫少女の必要性や標本の重要性、虫を採る子は頭が良くなるという話を伺いました。第1部のクワガタ飼育教室では、佐藤さんから世界のクワガタやカブトなどの飼育体験の話をしていただきました。佐藤さんが撮ったスライドでは幼虫から蛹、成虫へと変わっていく姿を楽しい話を交えて説明してくれて、子供たちからの多くの質問にも熱心に答えてくれました。
第2部のチョウの飼育教室では、3日間連続参加の大須賀さんからチョウへの餌のあげ方、ハンドペアリングのやり方、採卵の仕方などを実例/実物を見せながら説明していただきました。実際に卵を産む姿が見られて他のスタッフも興味津々でした。
スタッフの皆様も、続けて参加して頂いた皆様も本当にお疲れさまでした。
4月17日(日)春の昆虫採集会
八王子城址、城山林道 晴れ
高尾駅に9:00集合。今年初の採集会。スタッフを含む28名の参加者が集まった。
今年は寒い日が続き、ギフチョウやツマキチョウもかなり発生が遅れているようで、今日も天気はよいものの気温があまり上がらない状況だ。
八王子城址の駐車場で車組と合流。まずはアサギマダラの幼虫の観察に向かい、林の中を登って行くが、下草や枝もきれいに刈られていて、肝心のキジョランがなかなか見つからない。
かなり奥まで入った場所で食痕を確認。幼虫も見られたがずいぶん小さい。
しばらく観察してから城山林道に移動。途中でミヤマセセリ、ベニシジミなどがお出迎え。シマヘビの赤ちゃんも登場。
城址公園入口の見事に満開の桜の花には目を止めるひまもなく、今度はオオムラサキの幼虫をさがす。まだ幼虫はエノキの枯れ葉の裏に隠れて越冬中。かなりの数がいた。夏に来てもめったに成虫に合うことはないが高尾山周辺にもオオムラサキが多くいるというのは素晴しいことだ。
昼近くなり気温も上がってきた頃テングチョウ、サカハチチョウ、ルリシジミなどが飛び出した。
昼食も食べ終わり、すぐ横の川で水遊びを始める子供たちがサワガニやヤンマのヤゴを採っていた。やっぱり水遊びは大人でも楽しい。ヤマカガシの大物を発見した子供が呼びにきてくれたが、人が集まり過ぎてヘビは逃げてしまった。
1時半を過ぎ自由解散となったあとも、何組かの家族は川遊びに夢中になっていた。 文責 安達
参加して頂いたお子様たちの感想文や写真もどんどんHPに載せますのでメールで送って下さい!