「虫の文学誌」発刊

虫の文学誌  奥本館長が「集大成の一冊」と自ら称するエッセイ。
 中国や日本、西欧の古典から現代文学まで渉猟し、虫に関わる箇所を抜き出し、人間とは何かを考察するエッセイです。
 帯コメントは甲本ヒロトさんです。


  ※ファーブル昆虫館でもご購入できます(定価3,700円+税)

館長の部屋(ブログ) 2020

5月27日 ~ 繭の繭 ~
ファーブル昆虫館  昨日、街中で、モンシロチョウを見かけました。
 越冬蛹からかえった成虫の生んだ卵の育ったものでしょうか。
 さて、ファーブル昆虫館は2006年に竣工してから約15年。
 繭をモチーフにした、特殊な設計の建物もあちこち傷んできました。
 現在、臨時閉館して改修工事が進んでいます。
 鉄パイプの足場を組み、繭はすっぽり網をかぶっています。
 再オープンする頃には少しでも平穏な日常が戻っていることを願います。
 その外、地上3メートルのところで、切りそろえたクヌギからは新芽が出て、伸びてきました。
 たくましいものです。

   
3月23日 ~ 蝶の唆え ~
batterfly's fascination  今度、こんな題名の本を出すことになりました。
 こう書いて「蝶のおしえ」と読みます。
 小学館の「本の窓」という冊子に2年間連載したものです。
 まあ、自伝的エッセイと言うのでしょうか。
 幼年時代から小学校卒業くらいまでの、おぼろげな記憶を綴ったものです。
 考えてみると、私の人生は、虫にそそのかされて、好きなように送って来たものなので、
 こんな題名になりました。
 帯には「大人の童話」と書かれています。私の時代の、些事ばかり。
 実用の役に立つ本ではありませんから、読んでくれる方はそのおつもりで。

 
2月23日 ~ エキラボ ~
EKILABO niri  今日はいい天気。風も強くないし、日差しは暖かでありがたい。
 それにしても、西日暮里の駅で標本教室をやる機会があろうとは思わなかった。
 昨年10月、駅構内に”エキラボ”と称する、さまざまなイベントが開催できるオープンスペースができた。
 地元活性化の一環ということで昆虫館にもお声がかかり、月一度のペースで標本教室を開催させていただいている。
 昭和46年、山手線の新駅がここにできた当時、私は横浜国大の若い助教授であった。
 駅ができたことも意外だったが、早速「虫友社」という、虫屋相手の店が駅前にできたのはもっと意外だった。
 経営者の冠春三さんは運のいい人で、もともと親の代からの雑貨屋があった、その店の前に、駅が出来たのであった。
 「虫友社」では、昆虫採集の用具や標本の他に、飼育用の蝶の卵、幼虫も売っていたので、私としてはずいぶん利用させてもらった。
 虫の仲間も集まって、店先で話し込むというようなこともよくあった。
 その冠さんが死んでしまった今、この西日暮里の駅で、私たちが子供を集めてこういう活動をしている。
 何十年という時を超えて、虫がつなげる不思議な縁のような気がするのである。


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