活動報告
2019年の主な活動レポート
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若草幼稚園 昆虫教室
10月9日、目黒区の若草幼稚園にて出張昆虫教室を開催し、年少児、年長児を合わせて約80人が参加しました。
今回で4回目となりますが、前回の出張教室を覚えていて楽しみにしてくれていた子もいて、スタッフ6名も頑張りました。
タガメやクツワムシなどの生き虫や巨大ナナフシやコノハムシの標本などの展示や虫の紙芝居もしました。
質問コーナーでは、年長児からも活発に質問が寄せられ、中嶋塾長の答えに子どもたちの目も真剣でした。
バッタの部屋では、子どもたちの歓声なのか恐怖の叫びなのか、声量に圧倒されながらも約100匹の生きたバッタを前にして追いかける子、逃げる子。
それぞれにスタッフが寄り添い、バッタを上手につかめるようになった子もいました。
幼稚園の先生方も年々虫になれてきたようで、ショウリョウバッタ、イナゴ、トノサマバッタ、キリギリスなどの仲間分けにも協力していただきました。
終了後は子供たちが持参した虫かごやケースなどにバッタを入れてお土産に。嬉しそうに持ち帰る子どもたちの笑顔が印象的でした。(か)
十余二小学校 ヤゴ救出作戦
5月20日、柏市立十余二小学校のプールのヤゴ救出大作戦を実施。
十余二小わくわく会の4名とファーブル会スタッフ4名の計8名で、予め水位を下げたプールに入り、魚網でヤゴをすくいました。
同小学校でのヤゴ救出は去年に続き2回目ですが、今回は分類をしてみることとし、比較のために関東エリアのプールで確認されたヤゴの情報を検索してリストを作成しておきました。
結果として救出したのは、アキアカネ、ネキトンボ、ショウジョウトンボ、コノシメトンボ、シオカラトンボ、オオシオカラトンボでした。
イトトンボの仲間やギンヤンマは、水草の茎などに産卵しますが、今回のプールに水草はありませんでした。
ところが、アジアイトトンボとギンヤンマを確認しました。
両者の産卵時期は10月上旬頃までとのことですので、それまで何か水草の代用となるものが存在していたと思われます。
ノシメトンボとコノシメトンボは、メスの腹部の黒い斑紋(熨斗目模様)より名付けられたトンボです。
コノシメトンボは、よくプールを利用するトンボとして『日本のトンボ』に記載されていますが、ノシメトンボはその記載がありません。
今回採集したヤゴは、ノシメトンボほど、側棘が長くなくネキトンボと判断しました。
確認の意味で、ネキトンボのヤゴを飼ってみて羽化を確認する予定です。
救出されたヤゴの一部は、同小学校の教室の前に設置した水槽で展示していただいています。
休み時間になると子供たちが水槽を覗き込んで、羽化を楽しみに待っているとのことでした。
他のたくさんのヤゴは、近くの公園の池の浅瀬にリリースしました。(た)