イベントレポート

初級標本教室

イベントレポート

6月15日(日)、ファーブル昆虫館ワークスペースにて初級標本教室を開催しました。
今回の参加者は年長さんから中学生まで12名、アテンドスタッフは3名で実施しました。
会場に来た家族から順に(早い者勝ちで)標本にする甲虫を選んでもらいました。
一つ目に作る標本はインドネシア産のパリーフタマタクワガタです。
インドネシアから送られてきたときは乾燥して硬くなっていますが、水分を与えて柔らかくしてあります。

昆虫標本についての簡単な説明と今日の教室で使う道具の説明を行い、標本を作る台や針の準備ができたら、クワガタのパッケージを開けて標本にする準備をします。
まず、クワガタの足や大あごを動かす準備体操をして作業台に乗せます。
最初の工程である、クワガタの固い背中に昆虫針を刺すのは最初から参加者が自力で行うのは無理なので、付き添いの保護者やスタッフに手伝ってもらいました。昆虫針を刺して、作業台に虫を固定したら触角や足の形を整える作業を行います。

1時間以上かけて全員がクワガタの展足ができたところで標本ラベルを書いて一つ目終了。
休憩をしてから、二つ目はそれぞれが選んだ甲虫か、チョウの展翅に挑戦です。今回チョウに挑戦する参加者は12名中6名います。
二つ目も甲虫の参加者は、コーカサスオオカブトやヘラクレスシロスジカミキリなど、自分が選んだ甲虫の展足を行います。基本的な手順は同じなので、思い出しながら準備作業をはじめていきます。
思い出せなかったら、パパママやスタッフがおさらいをしながら進めていきます。


二つ目にチョウの標本作成を行う参加者は、チョウの展翅の説明を聞いた後、スタッフが石垣島などで採集してきたマダラチョウやアゲハチョウの中から選んで展翅作業を開始します。
チョウは翅に鱗粉があり、うっかり触ると鱗粉が取れてしまうので慎重に作業を行う必要があり、翅を動かし位置を決める作業など、甲虫の標本より難易度が高いですが、皆さん頑張って標本を完成させました。

ほとんどの参加者は時間を延長して二つ目のチョウの標本を完成させました。
(ま)

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